狂気の恋*２６* ページ27
その言葉を聞いて真っ先に浮かんだのは
結婚
法律上、家族になってしまえば...昔みたいに警察沙汰になって周りに引き離される事もない。
A「...再会していきなり？」
忍足「あんな光景見てもた後で余計や」
職場の先輩に体を撫で回された記憶が蘇り、私はさらに侑士にしがみつく。
A「侑士じゃなきゃやだ...」
忍足「...もう、そんな心配もいらんで」
侑士が起き上がり、投げ捨てられた自分の鞄を開けると
何かを手にして、こちらを振り返った。
・
・
侑士が手にしていたのは
よく見かける果物ナイフ。
A「え...」
私は言葉を失う。
忍足「...夫婦になるのも出来ん」
ケースを外され、露になった刃は
真っ赤に染められていて
震える手で口を抑え、私は恐る恐る聞いた。
A「そ、それっ...どうしたのっ？」
・
忍足「...１０年前、俺らの仲が引き裂かれたあの現場にいた連中から...今後邪魔になるヤツを消したんや」
A「っ！？」
あ、あの場には...
私の家族もいた。
忍足「もう、Aと離れるんは耐えられん。
いつ、また引き離されるか分からんさかい。...こうするしか、ないんや...」
その直後に、お腹に鋭い痛みが走る。
A「あぁあっ！！」
・
意識が遠のく中
忍足「ずーっと、一緒やで」
先程まで幸せに感じていた言葉すら、異常に思え
侑士の最後の笑顔は、酷く歪んでいた。
やはり、この人はおかしい。
出会ってはならなかったのだ。
なんて思った時には
私は、完全に意識を手離した。
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銀髪ピアス☆エクスタにゃんこ(プロフ) - いつもテニプリ作品読まさせて頂いてます！今回最終話驚きの展開でしたが、最初から最後までとても面白かったです☆完結まで、ありがとうございました！鳳くんのお話の続きも、楽しみにしております！ (2019年6月10日 21時) (
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作者名：†ハヅキ† | 作成日時：2019年4月16日 20時
