念願の思いで付き合えた彼氏のジェイドをデートに誘ったらフロイドが来た話。

6話 ページ6

モストロ・ラウンジに通い詰めて数ヶ月、

ジェイドさんとメッセージのやりとりを始めて数週間という月日が過ぎた。






ジェイドさんと交わすメッセージは簡潔なものだったが私はそれが幸せで仕方なかった。







ジェイドさんが好きという想いは日に日に積もっていく一方で、

もう、いっそのこと思いを伝えて、そしてフラれてスッキリしよう。そう思うようになった。






放課後いつものようにモストロラウンジに向かう、今日ここで想いを告げる。



それでフラれてもしょうがない、私のようなパッとしない女なんて眼中にあるわけない。



このまま夢を見続けて淡い希望を抱くよりは早いうちに夢から覚めてしまおう。








そう思っていた…。








A「私、ジェイドさんのことが好きなんです、よかったら…私と…付き合ってください…！」





言った…！言えた…！人生で初めての告白だ




あとはジェイドさんかフラれて夢から覚めるのを待つだけだ。



ギュッと目を瞑りジェイドさんからの拒絶の言葉を待つ。







「はい、よろしくお願いします」









＿＿＿しかし、待っていた言葉は拒絶ではなくokの返事だった。









思っても見なかった返事に口がぽかーと開く、

何とも情けない顔をしているであろう私を見たジェイドさんはいつものように笑う。









こうして私達の交際がスタートしたのだった。

7話→←5話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す