念願の思いで付き合えた彼氏のジェイドをデートに誘ったらフロイドが来た話。

14話 ページ14

A「可愛くなくて悪かったですね…」

「あ？」



A「確かに、可愛げがないとか、面白みがないってよく言われるけど…、それでも私なりに頑張ってたんですよ…」


「はぁ？もっと大きい声で言ってくんね？」





A「なのに面倒くさいからってデートに来ない挙句、替え玉されるとか…」


「だ〜か〜ら〜聞こえねぇって〜」









A「私のことバカにするのもいい加減にしろッッ！！！！！」


私の泣き顔を見るためにすぐ近くまで近づいていたフロイドの胸ぐらを掴み

勢いよく床に叩きつける。




A「オ"ラ"ァ"ッッ！！！！！」

「はぁ？！……い"って"ぇ"ッッ！！！？」





気がつくと勢いに任せてフロイドを床に一本背負いしていた。



私が2メートル近くある男を一本背負いなんて絶対できるわけないのに、怒りのエネルギーって凄いんだなと床に叩きつけられたフロイドを見ながら呆然と考えていた。




床に叩きつけられたフロイドは目を数回パチパチ動かし唖然とした表情をしている、


ざまぁみろだ。








A「はっ、情けない顔、ヤドカリは力持ちなんですよ、次同じことしたら窓の外に投げ捨てますから覚悟しててくださいね」







床に寝そべっているフロイドを嘲笑し、なげた拍子に床に落ちたカバンを拾う。



いまだに放心状態で起き上がらないフロイドに向かって「まぁ、会うこともないでしょうけど」と

中指を立てながら吐き捨てNRCを後にした。

15話→←13話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す