episode127 ページ29
夢主side
星野が何かに勘づいてまた中庭の方へ足を向けて走り出す。
私も後を追おうと立ち上がるが
よろけて、転んでしまった。
大気「A!」
貴「はやく、行って…!ちびちびちゃんとうさぎちゃんたちを…助けてっ…!」
夜天「でも…Aをこんな所に1人で置いていけない!」
大気「近くにいない時になにかあったら!!」
貴「いきなさい!!戦士としてあなたたちのプリンセスを守りなさい!!」
「「!!!」」
私が叫ぶと2人は不満そうな顔をしつつも、星野を追いかけていった。
火球皇女が助けを求めているわ…
そして、感じるの…銀河の闇のちからの気配を…
ギャラクティカが現れたんだと思うけれど…それだけじゃない…
なにか違う危険が迫ってる…ッ
貴「はぁっ…はあっ…私も行かなきゃ…ッ」
私は杖をつきながらゆっくりと立ち上がり、ヨロヨロしながら歩き出した。
嫌な予感で胸が苦しい…
近づく度にさらに苦しくなっていく…
この気配の正体が分かってきた。
貴「(レッドクロウ…それをどこで手に入れたというの…)」
早く行かなければッ…!!
セーラーレッドクロウの気配と、その手元に握られた禍々しい気配。
ソレは…危険で…誰にも止められない…
落ちたらそこから戻っては来れない…
みんなじゃ飲み込まれておしまいだわッ…
私が助けなければッ
打ち消せるのは銀河にたった2人だけなんだものッ…!
貴「間に合ってッ……!!」
そして、やっとの想いで中庭にたどり着いた時…
___バリィィンッッ……!!!!!
レッドクロウ「しまった!!!!」
何者かの攻撃でレッドクロウが持っていて結晶が地面に落ちて割れてしまい、中にあったソレが黒い雷を放ちながら姿をあらわにした。
貴「ブラックホールが……!!」
「あはははは!なるほどね!こういう事だったわけ」
レッドクロウ「ニャンコッ……!!」
ニャンコ「あんたとはお友達になれると思ったけど、残念だわ。真のスターシードは私からギャラクシア様に届けておくから、安心して」
レッドクロウが飲み込まれていく
そしてその近くにはスターシードをあらわにしたうさぎちゃんの姿があった。
みんなを守ろうと自分の身を差し出したというの…?
待ってて、うさぎちゃん。
私が助けるから
私は杖を強く握りしめた。

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作者名:星に丸猫 | 作者ホームページ:
作成日時:2024年11月11日 7時