【歌い手】眠いけど、僕は世界と馴染みたい【男主】

あさごはん ページ26

目が覚めたらベッドの上。

あれからまた寝ちゃったのかな。
記憶ないけど((

さんだいよっきゅうとか言うけど、僕の場合せいよくとしょくよくがすいみんよくに吸い取られてる気がする。
うん、きっとそうだ。
ごめん平仮名見にくい(メタい)。

かなさんのベッドから降りてリビングに向かう。
廊下寒い。
リビングに入るとすごくあったかい空気に包まれた。
あ、かなさんいる。


「おはようございます」

「あ、おはよ。昨日夕飯食べ損ねたからお腹空いてるだろ」


あ、そういえば。
僕が駄々こねて結局食べられなかったんだっけ。
悪いことしたな。


「もうすぐ俺行くから、先に食べようか」

「はい」


昨日のお肉と野菜をあっため直して。
ご飯よそって、卵を焼く。

どこにでもありそうな朝ごはんが完成。
あ、お味噌汁忘れてた。


「いただきます」

「いただきます」


パチンと手を合わせて、お箸を握る。
寝起きだからか、あんまり手に力が入らない。
苦戦している僕をみて、かなさんが笑ってた。
ぬこぱんち(まふさんが言ってた)をかましておく。


「いてっ。あ、豚肉もーらい」

「あ！それ僕の！」


のほほんとしてるなぁ。
普段からキビキビしてない僕とかなさんがここまでのほほんとしちゃったら、もう何もできない気がしてくる。


「ごちそうさま。Aゆっくり食べてていいよ。着替えてくるね」

「はい」


さっさと食べ終えたかなさんは、急いでいるように部屋に戻る。
急いでたのに僕に合わせてペース落として食べてくれたのかな。
優しいな。


「…食べよ」


虚しいとか、そんなんじゃない。
ただ、かなさんには僕より大事なものも、必要なものも沢山あるはずで。

…僕はやっぱり1番にはなれないのだと、落ち込んだだけ。

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