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おんなのこじゃない ページ3

そらるside


まだすんすんと唸るAを抱えて膝に乗せる。

俺は4つのうち少し大きめのソファに座って、まふうらさかはその周りのソファ。
Aは俺に横抱きにされながらもまだ鼻を鳴らしている。


「えっと、じゃあ、説明いただけますか」

「うん、あの、ごめん」

「ちゃいますよー!」


もうなんか申し訳なくなって謝ると、さかたからツッコミが入った。


「この子誰!?あとまふは知ってたの!?」

「あ、うん」

「なんで言ってくれんかったん!」


さかたから尋問にあうまふを横目で見て、御愁傷様です、と念じる。
まふから恨めしそうな目を向けられるけど、そんなのは知らない。


「えっと、そらるさん、その子は…?」

「…A。紀鞠A。俺の同居人」

「お、女の子と!?」

「ええ!?」

「…かなさん…」

「うん、今のはあいつらが悪いな」


また泣くか?
いや、今のは泣いてもいいよ。
なんなら俺が殴ってやろう((


「あれ、Aくんって、男の子ですよね?」

「おう」

「マジで!?完全に女子やと思った…」

「ご、ごめん!」


いや、許すかどうかはAに聞いて((
あ、A、許さなくていいぞ。


「なんで同居なんて…」

「それは言えない。まだまふにしか言ってないしね」

「え、かなさん、まふさんに言ったの、」

「うん。まふはAのこと気にかけてくれてるよ」

「ぁ…」


ちらりとまふを見る。
まふはその視線に気づいて、にこっと微笑んだ。
Aは「うぅ…」と顔を赤くして俯く。
可愛い((


「まぁ、てことで!」

「いや、てことでの意味がわからない」

「ゲームしたい」

「俺A寝かせてくるから」

「僕も一緒に行きます!」


なんとなく俺とまふでAの部屋に。
あの2人は「よく知らん人にずかずか入り込むのは…」らしい。
変なところで律儀だ。


「…眠くないです」

「嘘。眠そうな目してるじゃん」


ベッドに連れて行くと、眠そうな顔で寝ないなんて駄々を捏ねるから、ポンポンと頭を撫でる。
すると大人しくなる。
本当に素直だな、と改めて思う。


「あ、あの、そらるさん、少しAくんと2人で話していいですか?」

「え、何を、」

「いいですからっ!」


ぐいぐい、と廊下に放り出される。
バタンとドアが閉まった。
聞き耳立てるなんて趣味はないので、廊下で待つ。
あんまり抵抗しなかったのは、まふがAに変なことを言わないっていう信用の表れだったり。

まふさん→←ばれたよ



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奏多(プロフ) - む犬【ノノ】さん» ありがとうございます!ただいまー! (2018年6月7日 21時) (レス) id: 75ed9ac2a7 (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - 雨音@新あかになったおさん» ありがとうー!!めっちゃ嬉しいんですけど!?めっちゃ嬉しいんだけど!?ただいまだよ久しぶり! (2018年6月7日 21時) (レス) id: 75ed9ac2a7 (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - あおなさん» ありがとうございます…!嬉しいです! (2018年6月7日 21時) (レス) id: 75ed9ac2a7 (このIDを非表示/違反報告)
む犬【ノノ】(プロフ) - お気に入りは死んでも外さない!!!! お帰りなさい…でいいのかな?更新とかいつまででも待つからだいじょぶだよ!!! (2018年6月6日 23時) (レス) id: f250e10484 (このIDを非表示/違反報告)
雨音@新あかになったお(プロフ) - お気に入りを外すわけないでしょ!!大好きな作品で大好きな作者さんだからお気に入りしてるの!ファンからしたら、待ってる時間が短くても長くても楽しいの!あとお帰り!!お久しぶり!() (2018年6月6日 22時) (レス) id: 897ff7d5b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奏多 | 作成日時:2017年11月19日 11時

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