クーデレ彼氏と私の恋愛事情 【そらる】

事情 ２９ ページ38

luz side

「貴方の血液が一致しました」

医者のその言葉を聞いた時、僕は言葉を失った

僕がAを守るって

勝手に思ってたけどさ

やっぱりAを助けられるのはそらるさんみたいだ

兄としての役目はきっと終わってしまったんだ

「…」

なかなか答えを出さないそらるさん

僕はイライラして言った

『僕には助けられません 後はそらるさんにお任せします』

少しぶっきらぼうな言い方

驚いたような顔のそらるさんがいたたまれなくて、背を向けた


だってさ、神様は理不尽じゃん

ずっと昔から一緒にいて

誰よりも近くでAを見てきたのに

大事な時にたすけられなくて

頼りなくて

急に現れたそらるさんというヒーローに居場所を取られてしまって





悔しい

何もできない自分が






病院の外に出ると、天月くんがいた

僕の様子を見て全てを察したような顔をした天月くん

そっと僕を見て言ったんだ

「Aのヒーローはそらるさんみたいですね」

そうやって笑う天月くん

そっか、天月くんもAのヒーローにはなれなかったんだ

そしたら僕らは…




『仲間…やな』




僕の小さな呟きに、天月くんはにっこり笑った



僕は、僕たちはモブでも良いから

これからもAの側で笑っていたい

そして、陰から少しの手助けをしてハッピーエンドを願うんだ



僕はスマホを取り出してそらるさんにラインをした

“Aを頼みますよ”



2人で歩いた帰り道は、いつもよりずっと輝いて見えた





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みなさん！

めっちゃ良いお知らせですよ！

まふまふさんが、米津 玄師さんの『メトロノーム』を歌ってらっしゃるんです！

神です！

泣きます！

ニコニコからの転載じゃないんですよ！

見てない人はいますぐゴー！

あ、ティッシュとハンカチを忘れずに！←

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