仲間再び ページ10
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「いたっ、」
阿「大丈夫っ？」
「大丈夫ですっ」
爪が割れて血が出てる。
だけどそんな事気にしてたら、ここに居る皆が死んじゃう。
「あ、……きゃっ！？」
渡「おいっ、そっちどうなってる！？」
瓦礫を退けたら小さな穴が反対側と貫通して、そこからギョロっと目がこちらを覗き込む。
それに驚いて仰け反ったら、「あわわっ」と落ちそうになったけど阿部さんが手を握って助けてくれた。
阿「奴らに追われてます。味方が戦ってくれてるけど、どんどん増えてる。そっちからも人が通れるようにしてくれませんかっ！？」
渡「分かった！急ぐぞ！」
阿部さんと頷きあって、瓦礫を退ける。
ラ「みんなー！ もうすぐ崩れるよ！」
深「おっしゃ！照、佐久間、上がれっ！」
三人が崩した瓦礫を上ってきて、「もう少しっ」と私の背後から手を伸ばしたひーくんが一つ瓦礫を退かした瞬間、ガラガラと崩れていく。
阿「開いたっ！ まずはAさんとラウールが行くんだ」
「え、でもっ」
岩「良いから早く行けっ」
背中を押されて一人が通れそうな穴を抜けたら、反対側に居たのは男性二人だった。
渡「ほら早く出てこい！」
腕を引かれて広い通路に出て、ゆっくり瓦礫の山を下りればもう一人の男性が「足下気をつけてね」と、手を差し伸べてくれる。
「ありがとう、ございます」
ガラガラ……ッ、
佐「うわっ、やっべ！ また崩れるっ」
深「いけいけいけ！！」
慌てる声に振り返ると、最後の二人が出て来たけど、どうやらこれで終わりとはいかないっぽい。
全員が通り抜けたせいで更に崩れていて、どんどん穴は広がっていく。
佐「Aっ、走れ！ 振り返りずに走れぇぇ！！」
深「結局追われんのかよー！」
全員で走り出す。
もう殆どみんな体力ないけど、こんなところで死んでたまるかって。
渡「うっわ！ とんでもねぇ数連れて来てんじゃん！」
宮「あれ、てかふっか…佐久間？」
深「んあっ！？ ええっ、翔太じゃん？」
佐「涼太もなんでぇぇ！？」
私を挟んで走りながら四人が会話をする。
え？知り合い？
渡「よく見れば照も阿部も居んじゃん！？なにお前ら一緒だったの？」
岩「…よお、まさかこうやって揃うとわなー」
阿「これも何かの運命とか？ てか、そんな事は後でいいから……こっち！！」
二股に別れた道で、阿部さんが急に方向転換をして、慌ててそれに着いていく私たち。
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ゆきんこ(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！はい！終わりに向かってます。これからの展開どんな風に受け止めてもらえるか不安も多いのですが決めていた事なので最後まで貫き更新頑張ります！！ (2021年8月15日 10時) (
レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 終わりに向かっていってるんですね！なぜこんな世界になったのか、、また困った展開も待ってるみたいですね！気になりますっ！！^ ^ (2021年8月15日 2時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 涼菜さん» ありがとうございます！！不定期更新ですがお付き合いしてもらえると嬉しいです(^^)頑張ります！ (2021年7月29日 22時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
涼菜(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからも更新頑張ってください(*^^*) (2021年7月29日 14時) (レス) id: ec45b950ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！彼らも前へ進みます(^^) (2021年7月29日 13時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年11月19日 13時
