一斉駆除(mu) ページ32
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このままやと喰われるのも時間の問題で死を覚悟し始めた。
ああ、オカンに親孝行殆どしてやれんかったな。
兄ちゃんとまた飲みに行く約束も果たせんわ。
姪っ子にクマのぬいぐるみ買って行ったらなあかんかったのに。
死の直前は、結構色々考えられるもんのんやな。
「……っ、あかんっ、」
耐える腕がプルプルと震え、ゾンビの口から溢れた涎がだらっと腕を伝ってきた。
気持ち悪っ！
「くそっ、めめっ……！」
目「諦めてんじゃねえぞ！！おらっ！！」
「グガッ」
噛まれる衝撃の前に、何かがぶつかってその後に急に軽くなった。
なんや？と、薄らと目を開けたら鉄パイプを肩に担いで、トントンと肩を叩いて俺を見下ろしてるめめがおった。
「ああ、相変わらずイケメンやな。なんや最後に会いに来てくれたんか？ まさか最後に会えたんが家族やのぅてめめなんてな」
目「おい、寝言は寝てから言いな」
「…………おん？ はれ、え？ ああっ！めめ？足ある？」
目「俺は死んでねえし、お前も死んでねえよ。ほら」
と差し出された手を取ると強い力で起こされる。よろけてめめの腕にそのまましがみついて、人の温もりに触れられた喜びにポロッと涙が溢れた。
「うっ、めめぇ…あんがと、あんがとなぁ…」
目「……間に合って良かった。ほらこれ康二の分な」
ふっ、と笑みを浮かべためめはズボンに挟んでいた拳銃を一丁俺に渡す。
うわ、本物初めてや。ズシッと両手に乗った拳銃の重みが凄くてゴクリと唾を飲み込んだ。
目「ここを引いて、狙って撃つ。ただそれだけ、だって」
「う、撃ったんか？」
刑事ドラマで観るように構えて見せるめめに尋ねたら、フルフルと左右に振って「弾が勿体ねぇから基本はこっち」と鉄パイプ。
ほんまなんでもありやな。
まあでも俺もいざとなるその時までこれは使わんと決めて、そっとズボンとベルトの間に挟み入れた。
.
その後上手くゾンビを囮役が誘い、追い込んだところを一斉駆除した。
ゾンビの亡骸を追い詰めた会議室のような場所に閉じ込めて、二度とそこが開くことはなかった。
これが安全な場所と言えるのか(mu)→←人助けはほどほどに(mu)
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ゆきんこ(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！はい！終わりに向かってます。これからの展開どんな風に受け止めてもらえるか不安も多いのですが決めていた事なので最後まで貫き更新頑張ります！！ (2021年8月15日 10時) (
レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 終わりに向かっていってるんですね！なぜこんな世界になったのか、、また困った展開も待ってるみたいですね！気になりますっ！！^ ^ (2021年8月15日 2時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 涼菜さん» ありがとうございます！！不定期更新ですがお付き合いしてもらえると嬉しいです(^^)頑張ります！ (2021年7月29日 22時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
涼菜(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからも更新頑張ってください(*^^*) (2021年7月29日 14時) (レス) id: ec45b950ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！彼らも前へ進みます(^^) (2021年7月29日 13時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年11月19日 13時
