絶望的(mu) ページ28
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目「おらっ！ かかってこいや！」
向「向かって行くなや！ 逃げよ？ なあ、逃げたもん勝ちやって！」
しかしこの男、無鉄砲にも程がある。
困ってる人達を助けながら警察に向かう男気溢れる姿は好感持てるが、とにかく化け物に向かって行くのはあかん。
きっとアイツらは"ゾンビ"いう奴や、てことはや噛まれたら即アウトの可能性が高いねん。
やのにほぼ素手で戦ってる。
でも本能的に悟ってるんか、さっき「これ巻いてる方がいいな」とか言うて死人から服を剥ぎ取ってそれをええ感じに切っ割いて腕に巻きつけよった。
目「ほら泣くなって。きっと母ちゃんもお前のこと捜してるよ」
「う、うんっ。ふぇぇ…」
向「あーあ、鼻水凄いやん。ティッシュティッシュ！はいチーンッ」
目「大丈夫っすか？ 歩けないようならおんぶしますけど」
「いえいえ大丈夫です。ありがとう」
迷子の子供にお年寄りと助けた人はみんな弱い人ばかりで正直俺らの負担は増すんやけど、不思議なことにめめの笑顔見とったら助かるような気がするんや。
無鉄砲すぎて早死すんなやって願いながら、俺はめめと共にあの警察署へと辿り着いた。
警察署に着いて俺は愕然とした。
普通な日本で何か困ったこと起これば、大抵のことは此処へ来たら助かるって思うやん。
せやのに今目の前に広がる光景は、どう考えても助かるはずがない。
警察の姿をしたゾンビが変な動きをしながら歩き回ってる。
俺らのようにやってきた生きていた人達を襲って食事中の奴らもおった。
向「最悪や……こんなん終わりやんっ」
ガシャっとフェンスを掴んで泣き言を言う俺の隣ではめめは平然とその様子を見てた。
コイツは絶望って言葉知らんのかな？
助かる可能性がなくなってんで？なあ？
目「拳銃」
向「は？」
目「ほらあれ、あの警察官の腰にあんの。あれあれば接近戦以外でも殺れるな」
ふっ、と鼻を鳴らして、どこからその自信が沸き起こるんか知らんけど、めめは肩を慣らし始める。
向「行く気なんか？あの中をっ？」
目「行くよ。この人たち助けなきゃいけねぇじゃん」
振り返れば俺やめめを不安げな瞳で見上げてる子供とおばあちゃん。
此処でお別れやったはずやけど、どうやらそうも行かんなったな。
向「……俺も行く。めめ、協力しよや」
目「おっけー。じゃあ、」
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ゆきんこ(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！はい！終わりに向かってます。これからの展開どんな風に受け止めてもらえるか不安も多いのですが決めていた事なので最後まで貫き更新頑張ります！！ (2021年8月15日 10時) (
レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 終わりに向かっていってるんですね！なぜこんな世界になったのか、、また困った展開も待ってるみたいですね！気になりますっ！！^ ^ (2021年8月15日 2時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 涼菜さん» ありがとうございます！！不定期更新ですがお付き合いしてもらえると嬉しいです(^^)頑張ります！ (2021年7月29日 22時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
涼菜(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからも更新頑張ってください(*^^*) (2021年7月29日 14時) (レス) id: ec45b950ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！彼らも前へ進みます(^^) (2021年7月29日 13時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年11月19日 13時
