イケメンくんの登場(mu) ページ27
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来るはずの痛みは来なくて、代わりにブシャッて血飛沫が飛んだ。
咄嗟に顔の前に腕を出したおかげで顔にはかからずに済んだけど、これはヤバい。
「あんた、大丈夫？」
向「………へ？」
思考停止しとった俺を覗き込んだのは、やたらと顔の整った男やった。
その男は目黒蓮と名乗った。
彼は俺が向かおうとしとった方の駅からやってきたらしくて、そっちの出口は使わない方がええらしい。
向「そんな酷いんか？」
目「だね。死体が積み重なってた。もしあれが全部ああなったとしたらヤバいでしょ？」
ああなる、と目線の先にはさっき彼がやっつけた怖い奴。
瓦礫でおもっくそ頭潰れてもてる。
目「向井、さん？だっけ。土地勘ある？」
向「あ、康二でええよ。いやーないな。仕事で東京出てきて、明日には帰るはずやってんけどな」
これは帰れるという前に、俺は生きてられるんやろか。
これは東京でのみ起こってることなんやろか。
お母ちゃんたちは無事なんやろか。
考えれば考えるだけ、頭が重おなるわ。
目「だったら俺も好きに呼んで。俺これから警察行こうと思ってるけど、着いてくる？」
向「ええの！？ 行く！連れてって！ あと、目黒くん…蓮くん…目黒、めぐ、めめっ！ めめって呼んでええ？」
目「ふはっ！ うん、いいよ」
あー良かった。
こんなよく分からん恐ろしい状況で俺一人なんかと不安やったのが、めめのおかげで多少は明るく前向きになった。
せやせや！警察に行けばどうとでもなる！
そう思ってた＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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向「あか〜んっ！！ めめぇぇっ、絶対無理これ！！」
めめと共に地下鉄から地上へ出られたはええけど、さっきみたいな奇妙なもん達がノロノロと街を徘徊してる。
高層ビルは地震の後みたいに崩れてるものもあれば、辛うじて形を保ってるのもあるけど近寄らん方が無難やな。
「きゃあああっ！」
「うわっ、やめろっ！ やめてくれっ！」
「ママ〜っ！？ どこ〜？」
「おらっ！ こっち来んじゃねぇよ！！バケモンが！」
俺ら以外にも生きてる人はおってアイツらから逃げる人、戦う人とおって、俺は兎に角めめから離れんとこって必死やった。
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ゆきんこ(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！はい！終わりに向かってます。これからの展開どんな風に受け止めてもらえるか不安も多いのですが決めていた事なので最後まで貫き更新頑張ります！！ (2021年8月15日 10時) (
レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 終わりに向かっていってるんですね！なぜこんな世界になったのか、、また困った展開も待ってるみたいですね！気になりますっ！！^ ^ (2021年8月15日 2時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 涼菜さん» ありがとうございます！！不定期更新ですがお付き合いしてもらえると嬉しいです(^^)頑張ります！ (2021年7月29日 22時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
涼菜(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからも更新頑張ってください(*^^*) (2021年7月29日 14時) (レス) id: ec45b950ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！彼らも前へ進みます(^^) (2021年7月29日 13時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年11月19日 13時
