料理を囲んで語り合う ページ14
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何が起こるか分からないのだから、こうしたチャンスを逃さないようにしないといけない。
さっきから塩顔さんがチラチラと見てくるから、きっと誰だコイツって感じだろうし。
「ゾンビに襲われそうになってた時、さっくんに助けてもらって。それからずっと一緒にいさせてもらってます」
渡「……佐久間が？ お前人間不信治ったの？」
佐「仲間と、Aは特別」
特別という言葉に嬉しくなって、ふふと笑っていると目の前に座っていた彼も笑顔で話してくれる。
宮「俺は宮舘涼太と言います。 みんなとは学生時代の仲間で、今は…料理人だった、かな」
どこかもの哀しげに料理を口に運ぶ涼太さん。
そっか、料理人さんなのか。
通りでこんなに美味しいわけだ。
渡「俺は渡辺翔太。 涼太と同じで、コイツらとは昔の仲間。 んで今は営業やってた」
ああ、だからスーツ姿。
渡「にしてもだ、すげぇ偶然もあるもんだな。まさか本当にお前らに会えると思ってなかったわ」
深「確かに。でも佐久間が俺たちに会いに来てくんなかったら、今頃どうしてたかわかんねぇな」
阿「へえ、そうなの？」
佐「……ん。だってさ、もしかしたらこのまま死ぬのかもって思ったら、どうせならみんなに会いてぇなって思って」
岩「俺も佐久間居なかったら、何も知らずに街へ出て即死してたかもな」
宮「ふふ、昔から苦手だもんね。ああいう類のやつ」
罰が悪そうに顔を顰めるひーくんを見て、ケラケラと楽しそうに笑ってるさっくんとふっかさん。
私たちは何度かゾンビに怯える彼を見てるもんね。
だけど怖くても勇敢に戦ってくれてるけど。
渡「そんでお前は？」
ラ「……俺？ 俺は阿部ちゃんの学校の生徒」
阿「ラウールって言うんだ。 彼しか生徒を救い出せなかった」
それは仕方ない。
だって他の生徒はあの教師に洗脳されていたり、パニックになっていなくなってしまったから。
あの状況で一人でも助けられたのは、きっとラウールくん自身がしっかりしていたからだ。
宮「ふっかは、その」
深「ん？ ああ、娘は亡くなって、嫁は行方知れずだわ」
ズズとスープを啜って鼻で笑った。
そんなふっかさんに何も言えずに、宮舘さんと渡辺さんは顔を伏せた。
渡「……俺は、ここに来る前に彼女だった化け物を殺した。 どんな状況にしろ、みんな無事ってわけにはいかねぇてこと」
その言葉、とても胸にずっしりと来た。
私も家族を捜している身として。
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ゆきんこ(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！はい！終わりに向かってます。これからの展開どんな風に受け止めてもらえるか不安も多いのですが決めていた事なので最後まで貫き更新頑張ります！！ (2021年8月15日 10時) (
レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 終わりに向かっていってるんですね！なぜこんな世界になったのか、、また困った展開も待ってるみたいですね！気になりますっ！！^ ^ (2021年8月15日 2時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 涼菜さん» ありがとうございます！！不定期更新ですがお付き合いしてもらえると嬉しいです(^^)頑張ります！ (2021年7月29日 22時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
涼菜(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからも更新頑張ってください(*^^*) (2021年7月29日 14時) (レス) id: ec45b950ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！彼らも前へ進みます(^^) (2021年7月29日 13時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年11月19日 13時
