たすけて ページ8
今日はいつも通り登校し、授業を受け、
美化委員の当番ではなかったので
早めに帰ってついでにお花屋さんに寄り道でも
と思っていたのですが…………
「Aちゃん」
「へ？」
通学鞄に持ち物をつめ、帰ろうとしたとき
鬱君に引き留められた。
周りには鬱君の彼女？とも分からない女子が
チラホラしている。
そしてクラスの中でひときわ陰気な私に対し、
なんだこいつと言わんばかりの鋭い視線を
向けている……
勘弁してください、誰とも争いたくないんです
「Aちゃん、グルッペンが呼んどるよ」
グルッペン先輩が……？
私名乗らなかったのに
いやでも生徒会の情報網に隙はない。
私の名前などいとも簡単に分かるのだろう。
「な、なんでですか？」
「さぁ？とにかく直接連れてこいって
言われてっから一緒に来て？
生徒会室まで連れてくからさ」
………………マズい
何がマズいって女子からの視線だ。
人気者は自分の行いに注意してほしい。
そんなことしたら私は明日から
机がまともな状態で授業は受けられないだろうに。
「だ、大丈夫です。」
私は席を立ち、
自分で生徒会室へ向かおうと思った。
何故呼び出されるかは分からないが
ひとまずここから逃げ出すべきなのは確かだ。
しかし鬱君は
「そんなこと言わんで一緒に行こ？」
ガシッと私の二の腕を掴み、へらへらと笑みを浮かべた。
大きくて、細い指が私の腕をしっかりと
掴んでいるので逃げられない。
流石にこれには近くにいた女子が
「鬱くん、その子にちょっかいだしすぎじゃない？
あんまり他の女子に必要以上にベタベタしないでよ……
彼女の前なんだしさ」
ああなるほど貴女が鬱君の彼女さんね。
発言に引っかかる点は多いが
言っていることは正しい。
というかそれなら尚更逃げなくては
私が逃走の構えをしようとすると
「……それって束縛？」
鬱君が口を開いた。
声がいつもの軽薄な声ではなくて、ワントーン低い。
一気にその場の空気が冷え切り、
取り巻きの女の子も怯えている。
「アリサちゃん別れよ？」
表情は見えないが、鬱君は確かにそう言った。
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脅威のセラフ - これ、WTの皆様と幼馴染だったら嬉しい！ (2020年7月11日 16時) (
レス) id: 285d3eca52 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 根回ししますのところ、発声が発生になってるっすよ (2019年10月15日 18時) (レス) id: 6405eb1fb4 (このIDを非表示/違反報告)
狂猫 - 名前ありさにしてたんでアリサちゃんとか出たのビビりましたww (2019年9月8日 17時) (レス) id: 7d56b5cd53 (このIDを非表示/違反報告)
きらり(プロフ) - るいさん» コメント、リクエストありがとうございます(^^)実はちょうど書きたかった話なので書かせていただきますね！ (2019年8月25日 0時) (レス) id: caac3973be (このIDを非表示/違反報告)
るい - 主人公のメガネ取った姿を見たいです (2019年8月24日 21時) (レス) id: 4461d627b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらり | 作成日時：2019年8月14日 8時
