無茶苦茶するな ページ15
「おはようございます………」
今日も小声で教室に入ると、
急に聞こえてた喋り声が止まり
代わりにクラスメイト全員が私を見ている。
「A」
机に座っていたコネシマくんが
立ち上がってこっちへ来た。
サッカー部の朝練から帰ってきた直後らしく、
額に汗を滲ませている。
「は、はい……？」
なんでコネシマくんが？
私よりもずいぶん背が高いので威圧感がすごい。
できることなら逃げ出して屋上からダイブしたい
周囲からの視線が痛い。
「生徒会はいったんやろ？」
「…………え？」
間違いなく了承していない。
本当に間違いなく了承していない。
”検討する”……
背筋に嫌な汗が伝う。
嫌な事態だマズイこれは本当にマズイ
「い、いやはいってないです」
「グルッペンが張り紙しとるけど」
スッと指さした先には
黒板に貼られたお知らせという紙だ。
「お知らせ」
この度は生徒会に
新しい生徒を加えることとします。
2年C組 三枝 A
「………へ？」
「てわけやから、よろしくなA」
「………えーと…………」
私が生徒会入りを望んでいないこと、
そもそも了承していないことを伝えるべきか？
しかしよく分からないがクラスメイトの反応は
思いの外良いものだった。
「Aちゃんおめでとう！
先輩から選ばれるなんてすごいじゃん！」
「三枝って真面目だもんな」
わいわい私を褒める。
……形だけは。
きっと今は生徒会のメンバーの面子がいるから
表だって糾弾できないだけなのだ。
私は黙り込んで何も言えなくなった。
空気は自然に重くなり、気まずい雰囲気が流れる。
「とりあえず三枝さん、
これからよろしくな！」
冷たい空気感を破ったのはロボロ君だった。
いつもそうだ、何か気まずい雰囲気の時
彼の優しくて純粋な声が場を明るくする。
この時は本当にありがたかった。
それに乗じてゾム君も
「なんやその童○臭い言い方は
俺もよろしくな三枝！」
と軽口をたたきロボロ君の肩に寄りかかった。
「おい○貞言うな！！！」
ブンブン手を振り回しゾム君を叩く。
もっともロボロ君は背が低いので攻撃はゾム君に届かない。
まあ私より背は高いわけだが……
「よろしくおねがいします……」
いつの間にか賑わっていたクラスの中で
私は小声で呟いた。
楽しそうに冗談を言うふたりと周り、
思わず一緒に笑ってしまった。
しかし自らの言葉とは裏腹に
胸の奥には大きなわだかまりが残っていた。
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脅威のセラフ - これ、WTの皆様と幼馴染だったら嬉しい！ (2020年7月11日 16時) (
レス) id: 285d3eca52 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 根回ししますのところ、発声が発生になってるっすよ (2019年10月15日 18時) (レス) id: 6405eb1fb4 (このIDを非表示/違反報告)
狂猫 - 名前ありさにしてたんでアリサちゃんとか出たのビビりましたww (2019年9月8日 17時) (レス) id: 7d56b5cd53 (このIDを非表示/違反報告)
きらり(プロフ) - るいさん» コメント、リクエストありがとうございます(^^)実はちょうど書きたかった話なので書かせていただきますね！ (2019年8月25日 0時) (レス) id: caac3973be (このIDを非表示/違反報告)
るい - 主人公のメガネ取った姿を見たいです (2019年8月24日 21時) (レス) id: 4461d627b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらり | 作成日時：2019年8月14日 8時
