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019輪目 areca palm ページ22

areca palm 〜拓飛side〜


ピーンポーン


瘡野黄家のインターホンを鳴らす。

勢いで来たけど…緊張する…!


ロ「は〜い。…ん!?たっくんかな!?」

拓「あ、はい!乙女桜拓飛で…」


バタバタバタ

ガチャ!!


勢いよくドアが開いた。


ロ「Оh!やっぱりたっくん!どうしたの?」


ハイテンション&凄い勢いだった為、驚いた。


ロ「あ、sorry!ひよちゃんの友達から家に訪ねてくれた事なんて初めてだから少し興奮してしまったわ…」

拓「あ、いえ大丈夫です。それよりその…柊愛、いらっしゃいますか?」


そう言った瞬間、ローダンゼさんの表情が曇ってしまった。

あれ、俺地雷踏んだ??


ロ「いるにはいるんだけどね…その、風邪をひいてしまっていて。とても会える状態じゃないのよ。」


風邪…?会える状態じゃない…?


拓「そ、そんなに酷いんですか!?」

ロ「いえ、そんな入院する程ではないんだけれど…」


入院する程ではなくても、心配なものは心配だ。

俺に出来る事って…


拓「あの、また来るので!では後程!」

ロ「え?ちょっ…???」


俺はそうローダンゼさんに告げ、駅の方向へと走り出した。

確か駅の近くに花屋があったはず…


-3分後-


走り始めて数分後、花屋に着いた。


店員「いらっしゃいませ〜」


お見舞いの花って何選んだら良いんだろう…


店員「何かお探しですか?」

拓「あ、はい。友達が風邪をひいて。お見舞い用の花を探しているんだけど…」

店員「お見舞い用の花ですか。そうですね…花ではありませんが、コレなんてどうでしょう?」


そう提案されたものは…葉っぱ…?

え?お見舞いに葉っぱ?


店員「あ!これはただの葉っぱではなく、『観葉植物』なんですよ!」


『観葉植物』?

俺は花が欲しいんだけど…


店員「因みに、花言葉は『元気』なのでお見舞いにはピッタリだと思います!しんどい時って色鮮やかなものを見るよりも、緑色などの落ち着いた色を見る方が楽でしょうし…」


確かに…

ま、店員さんオススメのやつだしコレでいっか。


拓「じゃ、コレにする。ありがとう。」

店員「はい!因みにですね、お見舞いには鉢植えはNGで、椿や白菊や紫陽花や薔薇もだめで(拓「お邪魔しましたー」あっ、ちょっと待…」


よし、お見舞いの準備は満タンだ!


………………………………………………………………………………………………………………



アレカヤシ

花言葉…元気,勝利

誕生花…12/5

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設定タグ:小説 , 花言葉 , 博士   
作品ジャンル:泣ける話, オリジナル作品
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作者名:博士 | 作成日時:2019年12月8日 11時

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