【オリジナル】平安時代の割れ物

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ダッダッダッ


ドダダダ



「姫様が拐われた！誘拐犯を捕まえ姫様を保護せよ！」
俺が！？誘拐犯俺なのか！？



「チッ、速い

もう！速く走ってよ！」

「いや、俺に言われても困るんだけど！」
一応言っとくけどね、誘拐犯コイツね
俺じゃないから

と言うか、足速いなテメー

と言うか、姫なの！？

と言うか、俺関係無いよね！？



京の町は碁盤の目の様な形をしていて、とてもややこしい
京に来たばかりの頃はよく迷子になった

今でも迷子になる事は内緒だ

この姫様とやらはこの地形を理解しているのか、ただがむしゃらなのか…

角と言う角を曲がる

1番手前の角を右に曲がった
「…ッ」

＿＿＿警備員っ＿＿＿



「や、やぁ、警備員さん
ちゃんと夜間給料貰ってる？」

「…

居たぞ！！！此処だ！！！！！」


「だよねー！！そう上手くいかないよねー！！
フラグだよねー！！


よし、逃げるぞ！」

「え？」


多少強引ではあるが、
今度は逆に彼女の腕を取って勢い良く走り出した

この辺りはよく分からないけど…
ま、大丈夫だろ
的な楽観思考で頑張ってみるゼ☆



あぁ、なんかスッゴイ成り行きだわ…



「ははっこれで俺も共犯ダワサ」

息が荒いから聞こえたかは分からない
喉は潰れたように痛いから声は出てないかもしれない





「ダワサって…」



白けた目で俺を見ないでくれ！恥ずかしいだろ！！

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