雨と嵐 ページ10
in竹寿司
【只今仕込み中です
もうしばらくお待ちを＿＿…】と張り紙が出入り口に出ていた
山本父「良い鯛だなぁ
惚れ惚れするぜぇ
武もいねぇし…」
その手は光る刀
手に持った鯛を上に投げた
素早い刀裁きで一瞬にして鯛の刺身を作った
山本父「フッフッフッ
俺の腕もまだまだ捨てたもんじゃ((」
ガラッ
扉の開く音がした
山本父「！」
山本「親父 いるか？」
山本父「ど、どうしたんだ？ 武
忘れ物か？
いやー ネギを切るのに苦戦しててなぁ」
山本は父に近づく
山本「なぁ 親父」
山本父「ど、どうした？」
山本「剣道 教えてくんね？」
父の包丁を使っていた手が止まる
山本父「……」
そして真っ直ぐの瞳で山本を見つめた
・
・
in保健室
ドアにもたれかかっている獄寺
獄寺「……」
ドアから離れ、ドアを見つめる
グッと力の入った拳をドアに伸ばしていく
だが、その手も途中で止まる
ガラッ
保健室のドアが開いた
シャマル「何だ？
誰かと思ったら隼人じゃねぇか」
獄寺「なぁ シャマル…」
シャマル「何だ？恋愛相談か？
アドバイスとしてはなぁ
まず触れ！」
獄寺「ちげぇよ！」
シャマル「じゃあ何だよ」
獄寺「俺を…
弟子にしてみねぇか？」
シャマル「！
ヤなこった
クソガキのお守りなんてしてられっか」
獄寺「何でもするから！
毎日ちょっとだけ前みたいに稽古つけてくれりゃあいいんだ！
頼む！」
シャマル「オメェにはもう懲りてんだよ」
獄寺「おい！」
シャマル「そういう話なら…
帰れ」
獄寺「！」
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作者名：宝石姫
| 作者ホームページ：http://onegaimymerodyi
作成日時：2019年4月6日 14時
