◆晴れ間を待つ １ ページ5
ｻﾞｰｰ…………。
『はぁ……、雨、止まないかなぁ。』
そわそわと部屋の中を歩き回っていた私は、窓際のソファへと膝を乗せて窓の外をうかがってみる。
今日だけで、こうするのはもう何度目のことだろうか。ぼんやりと薄い雲のヴェールがかかったような空からは、今も細かい霧のような雨が降り続いている。
早く止めばいいのに……。
雨雲は薄く、雨粒だって決して大きくはない。それに何より、雲の向こうからすでに光は差しているのだ。雨がそれほど長く続くとは思えない。
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ!
？「(人1)ちゃん、雨、止みそう？」
『んー、まだ止みそうにない……と思う。』
？「うー、早く止んで欲しいね。雨やだよぉ。」
『うん……。ほんと、早く止まないかなぁ。』
可愛くふくれる犬の姿をした子に返事をし、私は声のした方向へと視線を落とす。
私が支えにしていたソファに前足をかけ、窓の外を見やろうとしているのは、犬種の兄弟の兄、パールだ。
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ!
？「どう？ 二人とも。雨、止みそう？」
ﾊﾟｰﾙ「まだしばらく止まないみたい！ ううーっ、早く止んで欲しいよ！」
『うん、ほんと。早く……、止まないかしら。』
？「(人1)ちゃんは今日をずっと楽しみにしていたもんね！」
『うん。私、さっきから落ち着かなくて、部屋の中をうろうろしちゃってるの。』
ﾊﾟｰﾙ「そんなに楽しみにしてるなら、もうお外出ちゃおうよ！ ぼくは、雨の中で遊ぶのも好きだよ！ ごろごろして、ぶるぶるして……。」
？「ザラに怒られちゃうよ。リッチーは、泥だらけになるのはあんまり好きじゃないけど……。雨上がりのお庭はきれいで好きかな。水滴がキラキラしてて、すごくきれいなの。(人1)ちゃんにも見せてあげたいな。」
ﾊﾟｰﾙ「濡れた草を踏んで歩く感触も、ぼく、面白くてすきだよ。くしゅくしゅ鳴るんだ。」
ﾘｯﾁｰ「くすぐったくて、面白いね。でもきっと、パールはもう雨上がりはお外に出してもらえないよ。」
ﾊﾟｰﾙ「ええっ！？ なんで？ どうして？」
ﾘｯﾁｰ「だって、この前ザラに言われてたのに、パールったらやっぱり泥だらけになっちゃったんだもん。だからパールは可哀そうだけど、今日のお出かけはリッチーと(人1)ちゃんの二人だけだね。」
ﾊﾟｰﾙ「えええええ！ そんなのずるいよ！ ぼくだって(人1)ちゃんとお出かけしたいよ！」
『…………。』
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フフカ - はい!まってます今日もご苦労様でした。(^∀^#← (2016年4月13日 5時) (
レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ありがとうございます！ そうです、前とは少し内容を変えて書いてみました！！ よくわかりましたね(^○^) これからも頑張りますので楽しみにしていてください！！！ (2016年4月12日 22時) (レス) id: 23fff2c30d (このIDを非表示/違反報告)
フフカ - こんなに遅くからご苦労様です なんとなく今日も来ちゃいました!似ている小説だけど前とは違うので読んでます前より詳しく書いてあるのでとても分かりやすいです(#°∀°♭ 明日もまってまーす(笑) (2016年4月11日 22時) (レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ありがとうございます！ 頑張ります(^○^) (2016年4月10日 20時) (レス) id: 23fff2c30d (このIDを非表示/違反報告)
フフカ - 分かりましたありがとうございます誰オチにするか決まったら教えてください これからも毎日応援してます!!ガンバﾃﾞｽ (2016年4月10日 19時) (レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒメア | 作成日時：2016年3月9日 20時
