◆狼種の少年 ３ ページ31
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ！！
ﾊﾟｰﾙ「うぅううう！！ わんわんっ！！」
ﾘｯﾁｰ「ぐるるるるるるっ！ わんわんわん！！！」
パールとリッチーが部屋の中へと飛び込んでくる。
ﾈｯｿ「(人1)……！！」
ｻﾞﾗ「……ッ、……お嬢様を離してください……！」
？「さっさとお嬢様を離して、投降しろ。」
そしてそれに続いて、ネッソらも追い付いてきた。これより上に逃げることはもう出来ないし、窓の外にも足場になるような空間はない。
ﾈｯｿ「もう逃げ場はないぞ。おとなしく投降して妹を解放してくれたら、悪いようにはしない。約束しよう。」
ｻﾞﾗ「お嬢様を離してください。そうすれば、あなたの身の安全は保障します。」
？「ガーランド家の人間もこういってくれているんだ。意地を張る必要はないだろう？」
？「…………。」
ネッソらは口々に彼を説得しようと試みるが、彼の方は聞く耳を持とうとはしていない。
……どうして、かしら。
彼の頑なさが、気になる。確かに、伯爵家であるガーランド家の敷地に不法侵入しているのだから、それ自体がすでに犯罪ではあるのだが……。
はたして不法侵入がここほどまでに必死に逃げ回らなければいけないほどの罪なのだろうか。
私なら、そろそろ諦める。何も、捕まったら死罪になるというわけでもないのだ。逆にこれ以上粘るほうが、危険だ。
ﾈｯｿ「そんなに怯えないでくれ。君の身柄は、騎士である俺が責任を持って保護する。悪いようにはしない。だからお願いだから、妹を……、その子を離してやってくれないか。」
？「俺はエルザ・クリフォード。ウェブリン王国騎士団のグライフリッターに所属している。」
やっぱり。彼も、騎士なんだわ。
ｴﾙｻﾞ「俺からも約束しよう。ここにいるのはガーランド家長男のネッソ・ガーランド。この男は、約束を破るような奴じゃない。それは俺が保障する。騎士としての約束だ。違えることはない。」
？「…………。」
ﾋｭｰ……。
『……っ！！』
強い風が吹いた。布が翻る音がする。
？「……！！」
ﾈｯｿ「……！！」
ｻﾞﾗ「……！！」
ｴﾙｻﾞ「……！！」
悪戯な風は、彼が頭から被っていた布を大きく靡かせ、攫う。慌てたように彼は布を引き寄せなおそうとしたが、遅かった。彼の姿が、明らかになる。
降り仰いだ私の視線の先で、まるでスローモーションのように被り布が翻り……、私と彼の視線が重なった。
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フフカ - はい!まってます今日もご苦労様でした。(^∀^#← (2016年4月13日 5時) (
レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ありがとうございます！ そうです、前とは少し内容を変えて書いてみました！！ よくわかりましたね(^○^) これからも頑張りますので楽しみにしていてください！！！ (2016年4月12日 22時) (レス) id: 23fff2c30d (このIDを非表示/違反報告)
フフカ - こんなに遅くからご苦労様です なんとなく今日も来ちゃいました!似ている小説だけど前とは違うので読んでます前より詳しく書いてあるのでとても分かりやすいです(#°∀°♭ 明日もまってまーす(笑) (2016年4月11日 22時) (レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ありがとうございます！ 頑張ります(^○^) (2016年4月10日 20時) (レス) id: 23fff2c30d (このIDを非表示/違反報告)
フフカ - 分かりましたありがとうございます誰オチにするか決まったら教えてください これからも毎日応援してます!!ガンバﾃﾞｽ (2016年4月10日 19時) (レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒメア | 作成日時：2016年3月9日 20時
