やっぱり鬼こわい ページ33
.
宣言したからと言って強くなれるとは思わない。
私はとにかく眠る事にした。
それは...アイツと交渉するためだ。
『なんのよう?』
「力を貸して欲しい」
『竈門禰豆子みたいに毒を消したりなんて出来ないわよ?』
「いいんだ、"力"だけでいいから」
『・・・本当、似てないわね私達』
「むしろ何処が似てると思ってたの?」
『父親が原因で死んで、ヒトリ寂しい所』
「・・・あんたが寂しかったのは独りでしょ?私は1人が嫌だったんだよ」
『確かに、似てるようで違うわね』
「何度も言うよ___似てない」
目を覚ますと、炭治郎が兄鬼-妓夫太郎-の頸を...善逸が妹鬼-堕姫-の頸を斬ろうとしていた。
隣にいる師匠はまだ解析中だ。でももうすぐだろう。
なら私は時間を稼ぐのみ。
「炭治郎!!」
「__千弦!!」
炭治郎へ竜巻のようにくる血の鎌を防いで炭治郎に隙間を作る。
もう一度斬ろうとするのを察してか、妓夫太郎は鎌で攻撃をし始めてたがそれも私が防ぐ。
「(なんだこのガキ...!?先程よりも攻撃が重く速い...人間じゃありえな...!!)」
気付くのが遅れたな。
目を見開いた妓夫太郎に私は楽観的に感じ取った。頭が締め付けてきて脳が溢れ出そうなくらい私の右目は真っ白になっていた。
鬼に身体を貸すんじゃなく、鬼の身体を混ぜ合わせるように。
鬼にはならない、でも鬼の力が欲しい。
そう考えた私はアイツに頼んで鬼の力だけを使わせて貰っていた。
ただ、それは無理な行為だった。
結局人は人か鬼にしかなれないのだ。
人であり鬼である事など普通は出来ないのだ。
少しでも油断すればこの身体は全て鬼になる。それか人間に戻るであろう。
だから一瞬、ほんの一瞬でもいい、隙を作れ。
「___千弦、ありがとな」
聴こえたのは優しくも派手にいい声をした師匠だった。
「"譜面"が完成した!!勝ちに行くぞぉお!!!!」
師匠の言う譜面とは、戦闘計算式の事を指してある。
相手の分析に時間はかかるけども、敵の癖や死角なども読み取る事が出来るのだ。
しかし、師匠は毒で捌くのが限界となっていた。
「それをフォローすんのが私の役目」
師匠みたいに分析はできないが力だけなら今、この瞬間、誰にも負けない。
師匠の左目に鬼の血の鎌が届く前に間へ入る。そして弾き返す。
妓夫太郎の腹に師匠の刀と私の刀が突き刺さった。
99人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅葉(プロフ) - 一気に読んでしまいました……最高でした。続きを気長に待ちます…… (2021年5月15日 13時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - えっ、て言うか嘘でしょう?もしかして夢主ちゃんのイメソン、あの有名なやつでしょうか?スペイン語で天使って意味があるあれ?しかも作品自体も最高ですし、神様なんですね?そうなんですね?続きが見たいです!更新は無理せず、出来る時にで良いので、お体を大切に! (2020年7月24日 22時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - こんにちは!私も殺戮のエンジェル(←もうこれアウトかな?)や美術館の奴大好きです!思わぬところで仲間と出会えて嬉しいです! (2020年7月24日 18時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
深月あかざ(プロフ) - 累君は下弦の伍では?間違っていたらすいません (2019年12月5日 0時) (レス) id: 1aaf81dffb (このIDを非表示/違反報告)
なの。」 - 今日一気読みさせていただきました!!!色々な漫画、アニメ、ボカロ要素が入っていて、見ていて楽しかったです!ご飯にパスタを出すので千弦ちゃんに来て頂きたいです(笑)これからも頑張って下さい! (2019年10月1日 0時) (レス) id: 7d6df4c2e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アカツキ(猫) | 作成日時:2019年8月27日 7時