ガチ勢によりガチ勢となってしまった。【鬼滅の刃】

血なまぐさい話が好き ページ26

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《＿＿＿こんこん 小山の子うさぎは なぁぜに お目目が 赤うござる》


突如歌い出したアイツに懐かしさを覚える。あれは母が珍しく帰ってきて、疲れて居るはずなのに私に膝枕をして歌っていた歌だ。

安易な子守り歌だけど、母の思い出はそういえばそれだけだったかもしれない。

まぁ...今まで忘れていたのだけど。


《小さいころに 母さまが 赤い木の実を 食べたゆえ そーれでお目目が 赤うござる》

「私ね・・・」

《・・・なに？》

「最初その歌聞いた時に・・・てっきり母さまが敵である野良犬や人間を血祭りにしたからだと思ってたんだ」

《残虐すぎでしょ！？子守り歌よ！！》


てめぇの血は何色だーってね。


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建物が半壊されているのと、逃げ惑う人々で場所が近づいている事を察する。


《＿＿＿そう言えばあんた、宇髄天元の弟子なんでしょ？助けなくていいの？》

「え？」

《えって・・・このまま放っておけば腕とか無くすのよ？》


そう真剣そうな声でアイツが疑問符を浮かべる。

あぁ、その事か。


「別によくね？死ぬこたないんだし」

《・・・》

「腕が無くても片目が無くても生きてるならよくね？？別に五体満足で生きなきゃ死ぬって言うわけでもあるまいし」

《・・・あんた、本当に怖いわ》


そう言って無言になるアイツが寝始めたのを感じて、でも...と声を続けた。


「＿＿鬼殺隊を辞めれば嫁さんも師匠も安心安全に暮らせるんだし万々歳でしょ」


平和のために片腕無くなるなんて安いもんだと思うんだけどなぁ...と呟きながら、遠くに善逸の黄色が見えた。

いいな、黄色...目立つしわかりやすい。

次から待ち合わせする時、善逸がいる場所って言おう！と考えているうちに私は先程の会話を心の底に閉まった。


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