前奏も長いとしんどいよね ページ33
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「嫁さーん、枝豆食べたーい」
「嫁さーん!爪切りどこーー!!」
「嫁さーーーん!!!バッタ!!めっちゃデカいバッタいた!!!」
「____いい加減にしろよ千弦!!お前は姑か!?俺の嫁はお前のじゃねーんだよ!!」
突然叫び出した師匠。私はつい、バッタを掴んでいた手を離してしまった。
「うぉ!?でけぇ!?」
「ほらデカいでしょ」
「やべぇちょうデカいじゃねーか、派手派手にデカい・・・って、話を逸らすんじゃねぇ!!」
怒る師匠に、いや...自分から逸らしたんじゃん。と思いつつも胡座をかいて聞く体勢に入る。
「女なんだから胡座なんてかくんじゃねぇ!!」
「父親か」
そこから何故か 千弦は女らしくない という説教にまでなった。
そう言われても、ばぁばは訓練には厳しかったけど私生活では激甘だったのだ。プリンに砂糖かけるほど甘い、それこそ真夏日に下着で走り回っても「元気だねぇ」だけで済まされるくらいだ。
「いや、それはただガキだったからだろう」
「あ、やっぱりか」
当時五歳の自分!将来はそんな行動したら逮捕だぞ!
「はぁ・・・本当にお前は」
そう言いながら頭をガシガシと撫でられた。あ、今ブチっていった!!幼児虐待で訴えてやる!!
「そういや、何の話してたんだっけ?」
「??」
数十分後、台所から嫁さんの叫び声により師匠と私はこってりと叱られたのであった。
ちなみに叫んだ理由は超絶デカいバッタである(いつに間にか台所に行った)
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ユウゼンキク - え、あれ...誉めてなかったのか...。そして今更ながら気付いたある言葉、<<キャラは崩壊して塵になった>>に噎せた...うん!!(爆笑) (2019年8月26日 17時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
ユウゼンキク - いや、スマシュッとかは楽しいけどさ!?けどさ!?せめて出ようとしてあげて!?うん!!(悶絶) (2019年8月25日 6時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - 続きがすごく楽しみです!とても面白いです!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます(*´▽`*) (2019年8月19日 21時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ(猫) | 作成日時:2019年8月15日 21時