ガチ勢じゃないのに転生してしまった。【鬼滅の刃】

わーい、推しが出来た！ ページ36

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＿＿＿＿ｽｩ。


「ゲホッ！！ゴホゴホッ・・・オェ・・・」


まるで土の中に埋まった様な気持ちで吐き出す。ようやく開いた目に映ったのは先程の推し(確定)であった。


「ン"ッッッッ！！！」

「気持ち悪いならさっさと吐いてくれない？喉詰まらせて死ぬよ」

「ウッ・・・」


推しの言う通りに桶へと吐き出すと胃液と血が混じった物が吐き出された。
正直気持ち悪い。でも、まだ食事前でよかった...。


「ふぅ・・・はぁ・・・こ、こは？」

「誰かの家。アンタが鬼を倒したおかげでほかの村人の洗脳が解けたから適当に家借りた。まぁ何人か重症だし鬼の血を飲まされて身体が動けない人もいるけど」

「血を飲む・・・？」

「あの鬼の血鬼術、血を飲ませる事で人を洗脳させることが出来る。村人が言う雨も鬼が持ってきた水を降らせただけでここまで騙されるだなんて本当に馬鹿だよね」


案外口の悪い推しが無表情で言うのをただただ癒されていた。話？あー...うん、聞いてる聞いてる。要は騙されたんだね、うん。


「それで、アンタ何者？」

「え？鬼殺隊です」

「制服着てないけど」

「雨で濡れて・・・乾かしてる最中です」

「あとこの猫はアンタの？」


そう言って指をさす方に目を向けるとあの子猫が私の膝の上でスピーと眠っていた。
なんだこの生き物...あ、天使か。

そして推しを見る。
なんだこの生き物...あ、天使か(2回目)。

普段は張り詰めた顔がどうしてもふんにゃりと緩めてしまう。それほどまでに私が今いる場所は天国だ。桃源郷だ。死んでもいい。


「そんな顔をするくらい元気ならさっさと行けば」

「心は幸せだけど脳が酸欠で痛む・・・あは、死ぬー推しに看取られて死ぬー」

「はぁ？何言ってんの？？」

「我々の世界では御褒美です」

「アンタは人間じゃないね。頸斬るよ」

「ごめんなさい」


推しに私の汚い血で汚したくないので敬礼で謝った。

にしても可愛いなぁ...黒髪で両サイドをツインテ並の高さで結んでる？それとも癖毛？？どっちにしろ可愛い...天使...顔は無表情だけどそれと相まって瞳が吸い込まれるような黒と藍色？のグラデーション。華奢な身体だけど鬼の腕を一気に切り落とせるほどの剣術もある。はぁ、強くて可愛いなんて...本当にタイプ。

脳の痛みを癒しで誤魔化していると、推しが私のカバンから瓶を出てきた。


「これアンタのでしょ？どれかわかんないから適当に取って飲んで治して」

不味い理由？その方が効きそうだから→←詐欺だ！！！！！

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