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え、こっっっわ ページ29

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東の村...と言われて行ってみたが。




___そこはもはや村ではなかった。


「誰もいないし、何も無い」


家も畑も木までもが腐り枯れており、そこには何も無かったのだった。本当に村があったのか?随分と前に廃村となったんじゃないのか??

そう思いながらも一応家の形を保った場所へ行くとそこには小さな猫がいた。
猫はひと鳴きするとこちらに擦り寄り、物欲しそうに見つめていた。傍では猫の毛布であろう物が腐っていた。そして、この猫より大きいサイズの跡があったのだ。


「・・・そうか、君はひとりぼっちなんだね」


子猫を抱き寄せて水を少し差し出すと美味しそうに舐めていた。


「鴉よ」

「ガァ・・・なんだ」

「私ね、猫好きなんだ。可愛いしもふもふだし。特に小さければ小さいほど甘えただし。本当に可愛い」

「・・・」

「もし、この子が独りな理由が鬼ならば。この子がお腹空かせている理由が鬼ならば・・・絶対に許さない」

「・・・ガァ」


鴉は空高く飛ぶとくるりとひと回転して戻ってきた。


「もう少し南東へ行くと・・・ガァ・・・村が見える」

「そうか、ありがとう」


千弦は元々、人に興味が無い。

他人がいくら怪我しようと心配そうにはするが本心では面倒くさそうに対応しているのである。それは両親からの愛情をほぼ受けず、山奥の家の祖母により育てられたのが原因だが元々の性格も相まった状態である。
そんな彼女が唯一無二で愛を与えるのが小動物であった。


「・・・さぁ、行くか」


歩いてゆくと小さな村が見えてきた。すると見る見るうちに天気が曇っていき、大粒の雨が頬を濡らした。
突然の土砂降りに驚き猫を羽織りに包んで走って行くと村の入口が見えた。

___そして盛大な拍手と歓声が聴こえた。

猫>>>小動物>>(越えられない壁)>>人間→←・・・・*



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設定タグ:鬼滅の刃 , 女主 , キャラは崩壊して塵になった。   
作品ジャンル:ギャグ
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アカツキ(猫)(プロフ) - 名無しさんさん» ナナ...?と思い確認してきました!確かにいますね...え、誰??と思われましたでしょうが安心してください。(((ただのミス)))です。はい、名前を決めていなかった時に使う借り名がそのままの状態だったようです。教えて下さりありがとうございます! (2019年9月1日 23時) (レス) id: 486e9cce73 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - コメ失礼します。不可解な所があったので聞きたいんですけど、「ナナ」って誰ですか? (2019年9月1日 22時) (レス) id: 01e5850247 (このIDを非表示/違反報告)
恭燈(プロフ) - あっアノスミマセン間違ってたら申し訳ないんですけど陰ではなく隠(かくし)だったかと本当に間違ってたらすいません (2019年9月1日 20時) (レス) id: 893046956f (このIDを非表示/違反報告)
タカハナミlei(プロフ) - 初コメ失礼します!夢主ちゃんの好きなアニメがもろ一緒でめっちゃ驚きました!なんか親近感が湧きます………。 (2019年8月18日 17時) (レス) id: 7d312d23b1 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(猫)(プロフ) - 犬井さん» わぁあああぁあああ!!!!ありがとうございます!!!他にもたくさん好きなアニメとかあるのでそれらも続編で出していけたらいいと思ってます!頑張ります!!!! (2019年8月16日 18時) (レス) id: 486e9cce73 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アカツキ(猫) | 作成日時:2019年8月5日 14時

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