混ぜるな！キケン！！【鬼滅の刃】【僕のヒーローアカデミア】 (ページ2)

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にぃのかた！！ページ2

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ただでさえ無個性で就職が難しい中で先祖返りは特別待遇のついた職場が近年多々増えているという...。

兄-宇髄天元-は引越し前に「絶対に離さないから」と言って優しく頬を撫でた後...車へ乗り込んだ。

...そして数日後、休みの日に帰る兄に対して悲しさも寂しさも湧かなかった。

ーーー

小学校に上がり、それなりに私にも友達が出来た。

まずは無個性でひ弱な癖にヒーローへの憧れがいちばん強い(他友人比較)緑谷-緑谷出久-である。

もじゃもじゃ頭が何気に触り心地が良くてついつい触ってしまう...はぁ...猫飼いたい。

「ちょっ！？うーちゃん！？」

「ほうほう」

「や、やめ・・・っ！」

宇髄だからうーちゃんと呼ばれている。

名字呼び捨ての私より女子力が高い緑谷に癒されながらついつい頭を撫で続けてしまう。

「おい！！」

大声を出して驚かせてくるのは爆豪-爆豪勝己-だ。爆破の個性を持つ少年でヒーローを目指しているのに怒りやすく短気でちょっとワガママ。

私が1人の時は全く近寄らず遠くからじっとこっちを見ている癖して、私が緑谷と遊んでいると必ず邪魔して怒っている。

「爆豪、何？」

「無個性のデクと遊んでいてもつまらねぇだろ！し、仕方ねぇから仲間に入れてやる」

「嫌だ」

「なっ」

顔を真っ赤にして目を見開く爆豪に蔑んだ目で見る。

「私の兄ちゃんも無個性なの、無個性だからと言って酷く言って良い訳じゃないんだよ？」

「っ」

「緑谷は優しいから一緒に遊ぶの。爆豪は優しくないから遊ばない、それに」

緑谷の頭を優しく人撫でして、立ち上がる。

「爆豪はタイプじゃないからいい」

「・・・」

子供故の素直さだった。

人に優しくないと言いながら爆豪が落ち込む程の直球な言葉を言った事に私は気づいていなかった。

しかし、イケメンな兄を持つ私はそれなりの美的感覚が底上げされており、並大抵の顔じゃ響かないというのは私が高校生になっても続くとはさすがに誰も分からなかったのだった。

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