魔王様！ヒーローになるってよ！！にっ！！【僕のヒーローアカデミア】 (ページ8)

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「・・・・はぁ？」

死柄木弔の声に怒りが募っているのがわかる。

ただ、これだけは言いたい。

『俺は前世で魔王だった、それは認める。だからと言って何故今世で敵にならなきゃいけないんだ！別に魔王だってヒーローになったりしてもいいだりょ！！』

思いっきし叫び、一息つく・・・そうだ、魔王だって好きで戦争ふっかけた訳じゃない。

『俺は仲間に対する人間からの扱いを変えたいだけで別に魔王になりたくてなった訳じゃにゃい！そもそも魔王イコール悪って考えおかしくにゃいか！？』

RPGゲームをやり続けて、ずっと思っていたこと。

魔王だから悪で非道で最低だなんて人間側は好き勝手言っていたが、そもそも魔王とか魔族とか無視したらただの戦争じゃないか。

戦争で人間側の村が破壊されただとか無抵抗な市民だとか関係ないだろ！戦争なんだからな！！

『だから俺は前世より比較的真面目で平和なこの世界を守る＿＿＿＿＿＿＿＿ヒーローになりたいんだ』

「っ！！」

「・・・・・・・・・」

死柄木弔は唸りながら頭をかき、そしてピタリと止まった。

そしてゆっくり顔をあげると。

「世界を守る、はっ、そこにいる勇者より勇者ぽい事言うな・・・お前」

『？』

「俺は正直どうでもいいんだ、魔王やら勇者やらどうでも・・・俺はただオールマイトを殺せればいいんだよ。

＿＿＿そもそも、"魔王様が欲しい"と言ったのはお前だろ？」

そう言って、こちらを指さす死柄木弔・・・その先にいたのは、前世勇者と名乗った雅義勇だけだ。

「私のモノにならない？なんで・・・なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで！！！！私のモノにならない魔王なんてありえない！そんなのあの子じゃない！！」

『うわぁ・・・』

「ひっ・・・うぅ・・・ずっと探してたのに、ずっとずっと待ってたのに・・・ふっ」

そう言って泣きわめく勇者もとい、マサギ・・・

『情緒不安定かよ』

「聞こえてますよ」

真顔で睨むマサギに俺は素直にごめんと謝った。

こわっ