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「…っと」


目を開けて体を起き上がらせる。
周りを見回すと見慣れた光景が広がっていた。

ここは私の家だ。
記憶を必死にたどり、自分が倒れたことを思い出した。


「……あ〜…」


携帯を見るとたくさんの着信が入っていた。
ほとんどがエトからで、それはまた後で折り返せばいい。

それよりも目に入ったのは降谷からの着信だった。
電話をかけるとすぐに出た。


「もしもし」

「飯月!大丈夫なのか!?」

「……あぁ、まぁなんともないよ。心配しなくて大丈夫」

「本当か…?」

「うん。大丈夫。だから気にしないで」

「ちょ…!」


ぶつりと電話を切り、エトに「生きてる」とだけ送って、またベッドに寝転んだ。
そして目を瞑った。



「なんだ、寝てるのか?」



咄嗟に体を起こした。
辺りを見回しても姿はない。
ゆっくり垂れてくる汗を拭い、ゆっくり呼吸をした。


「………」


涙が流れてくる代わりに、変な汗がどんどん出てくる。

1度鍵を開けてしまった箱からどんどん記憶が溢れ出てくる。
出会った頃の記憶から、亡くなった時の記憶まで。
映画を見ているような感覚で駆け巡ってくる。


「消えろ、消えろ、消えろ」


思わず頭を抱えた。
嫌だ、嫌だ嫌だ、思い出したくない。
謎の吐き気がして、トイレに駆け込んだ。
涙が出ない。
嗚咽も出ない。


いつ、こうなったんだろうか。
こんなに生きてる心地がしないのは、いつからだろうか。

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作者名:彼方 | 作成日時:2019年4月30日 14時

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