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「気に入らなかった?」

「いえ、大好きな味です」


「そ、良かった
じゃあ乾杯する?」

そう言って、グラスを持つも

「普通はカクテルで乾杯しないか」

と笑う

そして、そのまま軽く微笑んで
グラスに口を付けた

私もそれに合わせて
口をつける

口の中で、ウィスキーとチェリーブランデーが
混ざりあい
口から喉へとそれが熱く感じる

おそらく、部長はわざとかもしれない
アルコール度数にしたら、きっとこのカクテルは相当高い

「仕事終わりの一杯は、
俺的には、カクテルっていうよりも、焼酎の方が好きなんだけどね」


そう言って笑う

「だったら、居酒屋でもよかったですけど」

「いいの、こっちの方が特別な感じするだろ?」


特別な感じ・・・
部長がなんとなく、私に好意を持ってくれてるのは
肌で感じる
でも
ほんの数回、
仕事帰りに、こうやってここでカクテルをごちそうしてもらうだけだ

「で?今朝はどうしたの?」

「今朝ですか・・・」

急に思い出す、今朝の出来事、
まさか社内カードを、コーヒーショップで落としたなんて
コンプライアンス上、
親しくとも上司に報告することができず

「ちょっと、満員電車に酔ってしまって、
それで、駅のベンチで10分ほど休んでました
萌絵にはそのむね伝えてもらうように言ってます」

「ふーん、いつもなら、君から直接連絡が来るはずだけどね」

「あまりにも辛かったので、自分で連絡できなくて」

「自分で連絡できない状態で、中村には連絡ができたわけだ」


・・・

「いえ、その、あ、萌絵とは駅でばったりあって」

「そう、ばったり」

「本当です、信じてください」


そう言って、一瞬部長の方に顔を向けると

「あはは、わかった信じる」

と大笑いし、私の頭を撫でる

「ごめん、ごめん、ちょっとからかっただけだよ
そんな顔しないの」

と言って笑う

私は、自分のカクテルを一口飲んで
優しく頭に触れてくれるそのことに
動揺しているのを気づかれないように

「あと朝、会議を聞いて考えたのですが
もっと鮮明で分かりやす方が相手先にも伝わるかと思いまして
先ほど新しく資料を作り直してPDFで送ってます」

「はは、何?急に業務連絡?
見たよ
さすがだわ
人の一歩前を読む、これってかなり重要だからね」

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設定タグ: , 二宮和也 , 櫻井翔   
作品ジャンル:恋愛
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紫姫(プロフ) - ミーさん» ミーさんすいません、しばらくこちらに来てない間に、どなたかによって使用不可になってしまっていました。現在、本部に相談してますので、しばらくお待ちいただけたらと思います。 (2020年11月9日 22時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 続きが読めません…。 (2020年9月30日 0時) (レス) id: e62317eefb (このIDを非表示/違反報告)
yashuchar1031(プロフ) - だって、紫姫サンは褒めるところしか見つからないですもん(o´罒`o) (2020年8月25日 13時) (レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» はい・・・今回はマウント取りましたw真面目に書いてたら、星伸びないし、「つまんない」って言われたので、だったらここに合う作品を書いてみましょってなわけで書き始めたのですが、結局2章では私の癖がさく裂してますw無理ですねw (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yashuchar1031さん» やった♪褒められた〜、私、やればできる子なの〜ってwwwいつもありがとう (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫姫 | 作成日時:2020年7月3日 0時

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