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やがてエレベーターは最上階に着き

それはまるで、
子どものころ遊園地で入ったミラーハウスのように
複雑にガラスと鏡が重なる
異空間的演出のエントランスにたどり着くと

黒ベストのオールバックの男性が
すぐに、私に気づいて近寄ってきた

「ご予約でいらっしゃいますか?」

「はい・・・櫻井でおそらく」

「お待ちしておりました、どうぞ」

そう言って、私をエスコートするかのように、
案内してくれる

入るとすぐに広がる全面ガラスばりの窓から。
キラキラと輝く夜の都会の景色を見下ろす景色が
広がっていた


「櫻井様、お連れ様が到着です」

「ありがとう。」


そう言って私を見て
優しい顔でほほ笑む部長

「どうぞ」

そう言って、
部長の隣で引かれた椅子に腰を下ろした私



「お疲れ様です」

「おつかれ、いつものでいい?」

「あ・・・はい」


そう言うと、
部長はすぐさま、
ハンターと
何か食事になりそうなものを頼む


私は、部長の顔を直視することができず、
その窓の方を向いていたけれど

一行にその景色が脳へと入ってはこなかった

こんな時
結婚にむいてる女は
会話がすぐにでもでるのかな

何を話したらいいのか
正直わからない私は

この沈黙が、息苦しく感じていた

ただ、あれだけ我慢していた
パンプスは、
自分が座ることによって、
その圧迫から解放されていた


しばらくすると

「お待たせしました
こちらがゴッドファーザーと
そしてハンターです」


そう言って、私の目の前に、
コースターを置き
そして、その上に「ハンター」と呼ばれる綺麗な濃琥珀色の
カクテルを前に置く


そして、その隣に
ロックグラスにアイスを入れた、
これまた琥珀色のカクテルが
部長の目の前の置かれる

それを見ても
かわいい女だったら
もっと綺麗な色のカクテルを
頼むだろうとため息がでた

よりによって
名前も「ハンター」とは
ただただ強いイメージでしかない




「忙しかった?」

「いえ?どうしてですか?」

「ん?今すっごいため息ついたから」



「あ・・・いえ
その・・・」

「ん?」

優しい顔で私を見る

「その・・かわいげのない
カクテルですいません・・・」

「あはは、ていうか、
このカクテルを前回頼んだのは俺だから
そうなると、俺もかわいげのないものを
Aに飲ませてるってことか」


「いえ、そんな」

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設定タグ: , 二宮和也 , 櫻井翔   
作品ジャンル:恋愛
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紫姫(プロフ) - ミーさん» ミーさんすいません、しばらくこちらに来てない間に、どなたかによって使用不可になってしまっていました。現在、本部に相談してますので、しばらくお待ちいただけたらと思います。 (2020年11月9日 22時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 続きが読めません…。 (2020年9月30日 0時) (レス) id: e62317eefb (このIDを非表示/違反報告)
yashuchar1031(プロフ) - だって、紫姫サンは褒めるところしか見つからないですもん(o´罒`o) (2020年8月25日 13時) (レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» はい・・・今回はマウント取りましたw真面目に書いてたら、星伸びないし、「つまんない」って言われたので、だったらここに合う作品を書いてみましょってなわけで書き始めたのですが、結局2章では私の癖がさく裂してますw無理ですねw (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yashuchar1031さん» やった♪褒められた〜、私、やればできる子なの〜ってwwwいつもありがとう (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫姫 | 作成日時:2020年7月3日 0時

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