検索窓
今日:9 hit、昨日:17 hit、合計:414,392 hit

15 ページ14

5分もしないうちに
タクシーは趣のあるホテルに到着し

そのままゆっくり、地下の駐車場の方へと
吸い込まれるようにタクシーは下って行った



ゆっくり、タクシーが止まると、

部長は

すぐに胸ポケットの財布からカードを出し
支払いを済ませ


「ありがとう」

とお礼をいい降りる


そして、私を見て

「何してんの?ほら」

そう言って、
私の気持ちとは裏腹に
まるでなんでもないかのように
手を差し伸べ、タクシーから下ろした


「大丈夫?歩ける?」


「あ・・え?
あ・・・はい」


慌てて出た言葉足らずな私を
クスっと横で笑う

「ほら」

そう言って、また腕をつかませて

「あ・・・さすがに今は靴脱ぐなよ」

と私を見る


「すいません・・・」


ゆっくりと、すぐそばのエントランスに向かう途中
後方で、タクシーのエンジン音が遠ざかって行った


私の心臓はさら高鳴り続け、
抜けきるどころか
さらに体内のアルコールの温度を上げた気がした


おそらく、1階は大きな主要なエントランスがあり、
こっちは駐車場利用のみの小さなエントランス

でも、そこにはきちんと
制服を着、背筋をピンと伸ばしたボーイが立っていた


「あぁ、櫻井だけど」

そう言うと

「お待ちしてました」


そう言ってカードキー渡す


最近のホテルは、こんなシステムなんだろうか
ボーっとする頭で私は、連れ去られるがごとく

ついていく

「お連れ様のご体調悪いのでしょうか」

「あ、いや少し酔っただけだ」

そう言って足の方に目をやり

「履きなれない靴を履いてるから、
痛めたらしい」


「何かお持ちいたしましょうか?」

「おねがいできるかな、ばんそうこう」

「え?ばんそうこうでございますか?」


「あぁ、とびきり大きいのを1枚」

そう言って笑った


「かしこまりました。
のちほどお持ちします」


「お願いします」


なんだか恥かしくなり顔が全く見れなくなる


部長はそのまま、
奥に設置してあるエレベーターに向かい
ボタンを押す


「とりあえず、その足を解放しよう・・・な」


と一言だけ言った



エレベーターは、13階に止まり
私は、部長の腕につかまりながら、
そのまま歩く

降り立ったとたん、
廊下のじゅうたんに
足が少し持っていかれそうになる

「おっと
もう少しだから」


部長の勘違いも
今の私にはそれどころではない

そして、手慣れた手つきで
カードをかざし

ある一室へと
私は入ってしまった・・・

16→←14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (868 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1244人がお気に入り
設定タグ: , 二宮和也 , 櫻井翔   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紫姫(プロフ) - ミーさん» ミーさんすいません、しばらくこちらに来てない間に、どなたかによって使用不可になってしまっていました。現在、本部に相談してますので、しばらくお待ちいただけたらと思います。 (2020年11月9日 22時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 続きが読めません…。 (2020年9月30日 0時) (レス) id: e62317eefb (このIDを非表示/違反報告)
yashuchar1031(プロフ) - だって、紫姫サンは褒めるところしか見つからないですもん(o´罒`o) (2020年8月25日 13時) (レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» はい・・・今回はマウント取りましたw真面目に書いてたら、星伸びないし、「つまんない」って言われたので、だったらここに合う作品を書いてみましょってなわけで書き始めたのですが、結局2章では私の癖がさく裂してますw無理ですねw (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yashuchar1031さん» やった♪褒められた〜、私、やればできる子なの〜ってwwwいつもありがとう (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫姫 | 作成日時:2020年7月3日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。