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「は?バカじゃねぇの、
なんだよそれ
言い方がヤラし過ぎるだろ
思いっきり下心あるじゃねぇかよ」

俺がそう言うと
あはははと声を上げて笑うリン

「どうしてそう捉えるかなぁ
彼はそんなつもりはないよ」

と、俺を見てさらに笑う


「で、彼はなんて?」

「やだな、なんで翔が怒ってるのよ」


「怒ってねぇし」

「怒ってるじゃん」
 

「怒ってねぇし、んで?
彼はなんて言ったの?」


「「ここに地果て海始まる」」



俺の頭の中で
まるで鍵が見つかったかのように、
明白になる



「・・・ポルトガルか」

俺がそうつぶやくと
リンの口角が上がった




「そう、ポルトガル
さすが翔だ、よくわかったね
彼、本当はトルコで仕事していたんだけどね、
ポルトガルのロカ岬で待ちあわしようって」


「思いっきり誘われてるじゃねぇかよ」

想定外の事だった
俺の知らない10年前のことが
紐解かれていく


「だから、違うって
でも・・・なんだかその時は
彼が全てをリセットしてくれる気がしたの・・・」

そう言って、鼻の中心にキュっと寄せた


「でも、俺がパリで引き留めた」


「そう・・・引き留められた
そして、タイミングも悪くて、
嵐でポルトガルの飛行機も飛ばなかった」

そう言ってまた笑う

「でもそれだったら、どうして?
そいつのことが好きだったの?」

「まさか。
会ったことも無い人よ」

そう言って俺を見る



「違うの
実は、彼に会うもう一つの目的があったのよ私には・・・」

「もう1つの目的?」

俺の知らない当時のリンと
同じ顔をした

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紫姫(プロフ) - せいこさん» \(◎o◎)/! (2020年7月2日 11時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» (゚д゚)! (2020年7月2日 11時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 結愛さん» いつもありがとう、リンちゃんは強いのかwもしかしたら、強くいようとしてるのかもしれないなぁ (2020年7月2日 11時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ともさん» Σ(・ω・ノ)ノ! (2020年7月2日 11時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
せいこ(プロフ) - え?えぇぇ?! 目が覚めた!どうなの? (2020年6月26日 22時) (レス) id: 40a9623dcc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫姫 | 作成日時:2020年4月2日 21時

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