追想-TUISOU-１０ Secretな彼女番外編 (ページ1)

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２００９年（１０yearｓago）ページ1

２００９年

リンが別れを切り出した2006年以降俺は、
パートナーを変えながらも、
時間があれえばリンと連絡を取り合って、
そして身体を求めた

俺らの中では、
どうしようもない関係が、そのまま続いていたのだった

当時の俺は、
同棲をしていた彼女と別れ
心はまだリンに残っていたのか
決まった彼女は作らず過ごしていた

そうは言っても、
いろんな女を抱くたびに、
結局は、俺はリンを求めてしまい
そんな煮え切らないままの関係が続いていた

でも、ある日、
俺が、たまたま、
連続して、休みが3日ほどできたのでリンに連絡をした
少しでも長く一緒にいたくて

そう、この３年ほど続いた、
リンとの関係を元に戻そうって決めたんだ

しかし
電話をかけるもなかなか出ない、リン、

俺こんなことは、よくあることなのに、
妙な胸騒ぎがして、
何度も電話をする

ようやく、何コール目かで、
出たリンの声は、明らかに冷たかった

「・・・どうした？」

俺が聞くと

リンは、何も答えなかった

「なぁ、リンどうしたんだって・・・」

俺が聞くと

「翔・・・」

と、それこそ
死んでしまうのではないかという声で、俺に答えた

「今どこにいる？」

心配になった俺がそう聞くと、
答えないリン

「今からそっち行くから」

わかってる、東京から大阪なんて、
すぐに行ける距離じゃない

でもその時リンが言ったその答えは
俺の想像よりも遥かに超えたところにあった

「俺、リンに話したいことがあるし」

俺がそう言うと

「翔・・
私、もう会わない」

「え・・・」

「もう、終わりにしよ？」

「何言ってんの？」

「って、とっくに私たち３年前に終わってたんだっけ・・・」

と悲しい声をで言ったリン

「終わってない」

「終わってるよ」

「終わってないって、
だから、ちゃんと話そ」

「翔、私たちさ
ちゃんと切らないから、
お互い、次に進めないんじゃないかな・・・」

「そんなことない」

「あるよ」

・・・

「リン・・？」

リンの後ろで、ざわざわと聞こえる