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俺が、リンの方を見ると
確かに眠そうな顔をして歩いていたけれど
それにかまっていると
また、からかわれそうなので
「は？大丈夫だよ
歩きながら寝ないって」
そう言うと、わざとらしく、
寝たふりをしながら歩くリン
「バカか」
「バカじゃないもん、ちょっとアンポンタンなだけ」
と舌を出した
「あはは、そのアンポンタンって、響きかわいいよね」
そう言ったさとみに
「かわいいか？」
と、普通に聞く俺
「だって、アンポンタンだよ、アンポンタン
こっちではないじゃん」
「あるぜ」
そう言ったテッチが
わざとらしく、髪を耳にかけながら
「こぉのバカちんがぁ」
ととある俳優のマネをする
「いや、それがかわいいかって言われたら
微妙なんだけど・・・」
大笑いしながら、その広場を悠々と歩いた
バチカン美術館から
システィーナ礼拝堂に向かう
少し薄暗く
リンは、
目をぱちぱちさせていた
「リン？マジで眠いんじゃないのか？」
俺がそう聞くと
「大丈夫」
と答える
「少し休む？」
小声でそう言うと
「大丈夫、みんなとはぐれたら大変だから」
「あはは、確かに、でもあまり無理すんなよ」
「それを言っちゃうと、翔だって・・・
本当は眠いんじゃないの？」
「あぁ？俺？眠いよ
でもさ、今日の晩のことを考えたら、
体力残しとかなきゃだしなぁ
今あまりムリはできねぇしぃ」
「今日の晩？」
「そう、今日の晩、
卒業旅行、最後の夜だからさぁ
今日も寝かせなられないかなぁ・・・」
「ちょっと」
そう言ってたリンに後ろから黒川が
「はいはい、そういう話は、2人きりの時にしてね・・・
全部、聞いてるこっちが生々しくって恥ずかしくなるわ」
黒川が、肩をポンと叩いて、俺らの前に行った
「もう翔のバカっ」
「バカで結構、だって本当のことじゃん」
俺は、そう言って、廊下を進んでいった
思っていた以上に中は複雑でまるで迷路のようだった
ガイドブックを見ながら、
俺らは、それに沿って、歩いていく
おそらく、建物の２階部分
そこでフレスコ画を見ながら
1回の礼拝堂に向かう、
人も午後を過ぎてきたので、人も多く俺らは離れないように、ひと塊になって、進んだ
そして、最初にの部屋であの有名な天井画を、目にしたのだった
俺は、その天井がに圧倒されてしまって、
またもや、言葉がでなかった
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紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» 翔くんのお母さんって、母でありながら、何かを諭す時だけ息子を他人のように客観的角度から話してるように感じて、それが私情を挟まず的確に伝えていて参考にしたいなと思ってます、特にわが家のモモっ (2020年1月18日 11時) (
レス) id: 798db29bb2 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ＊さくら＊さん» 入学式からの４年書き綴ってみましたw間違ってません、どうかそのまま納得してニヤケてくださいw (2020年1月18日 11時) (レス) id: 798db29bb2 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» 実際リアルで私はそう思います。彼からよく当時の話が出るのは、充実して輝いていたんじゃないかなって (2020年1月18日 11時) (レス) id: 798db29bb2 (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - 人柄バロメーター。なるほど。確かに。翔くん母の話は凄く好きです。なんならお会いして子育て講座とか聞きたい。 (2020年1月18日 6時) (レス) id: 726034c2a9 (このIDを非表示/違反報告)
＊さくら＊(プロフ) - 読むたびに、ああ、昔はこんな感じだったんだろうなぁと、間違った納得をしてニヤケたり、応援したりしてます。お忙しい時期なんでしょうが、どうかちゃんと休んでくださいね。 (2020年1月18日 1時) (レス) id: 77b96f2b94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年12月18日 22時
