46 ページ46
「・・・」
そう、俺はリンを旅行に連れて行ってやることも
外でデートすることも
できない
たぶん、
無意識で、リンがそう呟いたものだろうけれど、
察しのいいさとみは、おそらく、俺と同じことを考えたんだと思う。
一瞬静まった部屋
すると、さとみが、
何か閃いたかのように
目を輝かせてこう言った
「じゃあさ、行かない旅行？」
「え？」
「そんなの、みんなで行けばいいじゃない？
ほら、去年BBQだって、何も問題無かったじゃん
翔もさ、スケジュールなんとかならない？
この夏とか・・・」
・・・
「なんとかって・・・」
突然フッと沸いた提案に驚嘆した。
「そう。みんな誘って・・・1週間くらい？」
「1週間・・・」
「って、翔はムリか、
じゃあ5日とか3日とか・・・とりあえず１日でも？
最近・・・また忙しそうだもんね」
「あぁうん、たまたま、今のタイミングだからだよ、
GWまでは仕事が入っいて、日本全国あちこちに移動してる
今日はたまたまオフだったんだけどね」
そう、この春は、3月4月と、ツアー中で
日本あちこちに、俺らは飛び回っていた
「あぁ、ごめん、そんな貴重なオフを、邪魔したわけだ私」
「そうだよ。ったく
・・・ようやく気付きました？
俺もこう見えて忙しいの」
「ほんと、ごめん」
と、リンに謝るさとみ
「おい待てよ、
どうして、リンなわけ俺にも謝れよ」
すると
大笑いしたさとみ
それとは、対照的にわざと、表情に出さないようにしているのか
真顔のリン
たぶん、少しの期待の中に
諦めもあったのかもしれない
「まぁ・・・でも
その旅行っての、行けるかもしれない・・・」
俺がそう言うと
リンの顔が微かにほころんだ気がした
「え？」
「実はさ、この夏まだ、
いや、まだ未定なんだけど、
予定が、ガバっと、入っていない週があるんだよね・・・
その、今年はツアーが前倒しになってるから、夏のコンサートが無くて、それで・・・」
そう、本当は俺もどうしようかと考えていたんだけど、
リンと二人でいるには、
いろいろと当時の俺にはハードルが高すぎてしまって。
言うに言えなかったというのも事実だった
「あ・・でも、確定はできないんだ、ごめん」
そう言って、俺はリンを見た
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1359人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫姫(プロフ) - さとさん» こちらこそ、いつもありがとうございます。あは二人の時間、少しお預けしてみましたw (2019年8月6日 5時) (
レス) id: 798db29bb2 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yuri125さん» 今回はイチャイチャ、中断してみましたw少しずつ、りんちゃんの秘密開けていきたいと思います (2019年8月6日 5時) (レス) id: 798db29bb2 (このIDを非表示/違反報告)
さと(プロフ) - 最後の さらばでござる〜はとっても かわいいデス！せっかく2人の時間だったのに残念でした。いつも更新ありがとうございます。お体ご自愛ください。 (2019年8月4日 21時) (レス) id: 97bb53cb68 (このIDを非表示/違反報告)
yuri125(プロフ) - イチャイチャしてたのに中断させられて、またまた波乱の予感がする。どうなるの〜。毎日暑い日が続きますが、お身体には気をつけてくださいね。リンちゃんにはまだ謎があるのかなぁ…気になる。 (2019年8月2日 20時) (レス) id: 12d47efacf (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - まぁさん» その長いトンネルも気がつかず、鹿の王国まで行ってしまって、まさかの終点。やってしまいましたよ、トホホ (2019年7月31日 23時) (レス) id: 798db29bb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫姫
| 作成日時：2019年7月20日 15時
