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「それは・・・」
俺は、口ごもった
不思議そうにするリン
「あぁ、俺といつも一緒にいる奴がさ、
黒川って言うんだけどさ
そいつが、勝手に名づけたんだよ・・・」
「勝手に・・・」
「そう、いつも、歩くとリンリン音がするだろ？」
そう言うと
ハッと気が付いたかのように
「あ・・・」
と、カバンの中から、鈴を出したリン
「これ？」
「あぁ、それが鳴っていたのか」
俺は手を伸ばし、リンの持っていた鈴を手にする
薄紫色に光沢があるその鈴を揺らしてみると、
いつも聞く鈴の音が鳴った
そして、よくみると、そこには寺の名前が掘ってあり
「京都？」
「あ、うん、家の近所のお寺なの・・・
あ、って違うな、
家からは離れているけど、よく行くお寺なの」
・・・
「なんだよ、それ・・ははは」
ふ〜ん、
リンは京都の方の子なのかとその鈴を鳴らす
コロンコロンとやはり上品な音でその鈴が鳴った
「本当の名前なんだっけ？ごめん・・・リンって呼んでたから」
「吉川・・・でも、
もうリンでいいよ、
みんなそう呼んでるんでしょ、陰で」
少しムカッとしているのか、顔に出したリン
「陰でって、人聞き悪いな・・・
そこは、訂正したいところなんだけど、
みんなリンのこと気になっていたから、そう呼んでいたんだよ・・・」
そう言って、俺は、その鈴を、リンに返した・・・
外は、相変わらず、大雨だった
・・・
雨音がさらに強くなって、
静かなテラスに鳴り響いた
普通ならそろそろ、みんな来てもいいはずなのに、
今日は、まだ姿が見えなかった
「雨・・ひどくなってきちゃったね・・・」
俺が、テラスを見ていたからか
リンも外を見てそう言った。
階段の上には、木が生い茂っていて、
雨に濡れて、余計に緑を萌ゆらせていた
「さっきから気になっていたんだけど、
それ、何のレポート書いているの・・・」
俺がそう聞くと
「環境経済学・・・
ほら、京都議定書のCO2に関する資料から、提出しなきゃいけなかったじゃない？」
「え・・・俺、取ってたっけ・・・」
「取ってるよ・・・金曜日の２限」
「マジか・・・」
そう言いながらも、
リンが俺も同じ教室にいることを知ってていてくれたことが
なんだか嬉しかった
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aya(プロフ) - 紫姫さん» ほんとに、その通りです笑 紫姫さんお疲れ様です！ (2019年7月23日 0時) (
レス) id: 3c3d254d07 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - のんさん» ありがとうございます。あははどっちに転がそうか、この時点では少し悩んでおりまして。まだ悩んでます・・え？書いててよく寄り道しちゃうんです私ｗ (2019年7月22日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yuri125さん» おおっｌオールドミスいましたかｗ。もうまさに、その方です。ｗ学校あるあるです (2019年7月22日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ayaさん» 思春期男子の汗臭い、この想い書いてて、自分でも笑えてきますｗ性別もちがえば、年齢も違う、よく書いてるな紫姫って自分で褒めてますｗ (2019年7月22日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - どっちに進んでも面白い展開になりそうですねぇ。 (2019年7月20日 12時) (レス) id: c3a42504dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年7月1日 23時
