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15時過ぎ・・・
マーケットが閉まる。
ここは同じ会社なのかと思うくらい
一気に静寂を取り戻したフロア
その時、
上司の大きな声が、フロアに響いた
「誰だー、最後男前なことした奴は。
引け間際1分前に300万マージンとったやつがこの中にいる」
「え、マジかよ」
「どれだけ、肝座ってるんだよ」
ざわめくフロア
私は、気づかれないように、できるだけ、身を小さくしていたけれど
「山本―っ」
「はいぃぃぃっ」
素っ頓狂な声がでてしまい、
フロアに笑いが起こる
「おまえ、すごいな・・・
しかも、10年も動かない睡眠客、掘り起こしたんだろ？
みんなも、この調子で、ガンガン攻めてくれ」
フロアに拍手が起こる
でも、私は、そんなおめでたい気持ちにはなれなくて・・・
ササッと手元を片づけ、
この喜びでもなく不安でもない
ざわついた気持ちを
少し落ち着かせるために、カフェスペースへと移動した
ビルの端にあるカフェスペース。
大きな窓があり、
外が見える
周りは、観葉植物に囲まれていて
少しだけ現場から離れることができる
私は、そのまま
ため息とともに、
いつもなら、ブラックなのに
ホッとしたくて、
カフェラテのボタンを押し、それを見つめていた
ミルクとともに、勢いよく出てきた湯で一気に泡が立つ
そしてジジジジジと震えるような音ともに、珈琲がゆっくりと入る
いつも見ている風景だ
それをただただ、見つめていた
その音ともに、辺りに珈琲の香りが漂う
「A？」
私を呼ぶ声で現実に戻される
振り返ると、
そこには武井が立っていて
「あ・・ごめん、ちょっと待って」
そう言って、
最後の1滴が落ちたのを確認して、横によける
「めずらしいな、おまえがカフェオレ飲むなんて・・・」
「・・・あ
いや・・・うん、少し、胃に来たから」
そう言うと
はははと、横で笑いながら、
ブラックのボタンを押した武井
「まぁ、そうだよな
あれだけ大きな取引を、残り1分で入れたんだから・・・
俺だったら、ビビッてできねぇわ」
・・・
「私だって、手が震えたよ・・・」
一回おさまっていた香ばしい香りが再び漂う
「それってさ・・・さっきの『櫻井』っていう睡眠客か？」
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のんちん(プロフ) - (//∇//) (2019年5月4日 20時) (
レス) id: 84e198f775 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - Sara xxxさん» いつもありがとう♪でも、実のところ、進んでいないというw次章では、がんばりますw (2019年4月5日 6時) (レス) id: 798db29bb2 (このIDを非表示/違反報告)
Sara xxx(プロフ) - あーもう！！翔ちゃん何者！？物語の展開が面白すぎて…。日々の癒しをありがとうございます！ (2019年3月29日 0時) (レス) id: 595e685c95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - モモさん» モモさんはじめまして？さっきあっちにいませんでしたっけｗいつもありがとうございます、いや、今回は初めての試み、主人公の翔くんが、登場しないという、斬新な作品ｗでも少しずつ、距離が縮まってるような・・・そうじゃないような？お楽しみいただけたらと思います (2019年3月27日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - こんばんは。初めまして。紫姫さまの作品に魅了され読み漁ってます！声だけの翔さんに身悶え寸前(笑)更新のたびにお星様押してしまい、毎度投票済みって文字が出てきて１度しか星が押せない事がもどかしい。この先も楽しみにしてます！ (2019年3月27日 23時) (レス) id: 9b95104c8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年3月4日 22時
