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ページ34

「・・・どうも。二宮です」


「・・・」


翔ちゃんは、何も答えなかった

おそらく、警戒してるのであろう

俺は、すぐさま、要件だけ伝えて、
すぐに切ってしまおうと考えた




「あのさ・・・
Aが実家にもどった・・・
俺の役目は終わったから、迎えにいってやってくれないか」




翔ちゃんは何も答えなかった・・・


「約束の2か月のオーバー分は、別途要求すっから」


そういうと翔ちゃんは

「どういうこと?」

とだけ聞いてきた

・・・

俺は本当に心から思っていることを、伝えた

「Aは・・・たぶん、出口の見えない迷路で、迷子になってるんじゃないかなって・・・俺が行くと、きっとその迷路から、さらに抜け出せないだろうから・・・
だから、翔ちゃんが迎えにいってやってくれないかな・・・」


「何言ってんの?俺さもう2度と会わないって言ったじゃん」


・・・
・・・

「状況が変わったんだよ・・・」


・・・
・・・




「俺さ気づいてたんだ本当はね、
ただ、認めたくなかった・・・
Aを自由にさせてあげなかった・・・」

何も言わない翔ちゃんに俺は

「もう、俺だって
うんざりだって・・・」

そう、うんざり


早く、解放されたい
だけど、Aはほっとけないこの妙な間

「・・・・とりあえず、どういう状況であれ、
迷子になってるAを迎えに行く方が、今は先決だろ?
頼むから、行ってやって?」


何も言わない翔ちゃんに俺は

「じゃ・・・」


そう言って電話を切った



そして今でも覚えてるんだ、

その日、そうあの窓から見た月は
見たことがないくらい紅く大きかった・・・

紅い月って・・・あるんだな


俺は、その月が、少し俺に勇気を与えてくれた気がして


スマホを取り出し

ここ数日音信不通になっていたAにメッセージを送った


「最後に・・
なったけど、
俺は、Aといて、10年、楽しかった・・・
でも、Aの素直な気持ちが最後まで聞けなかった・・・
それは俺がそうさせていたのかと思うと、少し・・いやかなり申し訳なかったと思う。
どうか、素直になってほしい、そして、幸せでいてほしい」


それは俺の精いっぱいの愛情表現で、

そのメッセージを送ったとともに

俺はすべてから解放されたんだった


そして、そのなんとも言えない解放感をむねに、
空を見る、そして、その紅い月を目に焼き付けた

*→←*



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紫姫(プロフ) - 和紀☆さん» 爆 ( ・_・)ノΞ●~* (2019年6月12日 12時) (レス) id: 798db29bb2 (このIDを非表示/違反報告)
和紀☆(プロフ) - 紫姫さん» しょ・な・い(はぁと)爆 (2019年6月12日 12時) (レス) id: 9ae5b47bd8 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 和紀☆さん» あはは。あたしたちの関係ってw (2019年6月12日 10時) (レス) id: 798db29bb2 (このIDを非表示/違反報告)
和紀☆(プロフ) - 紫姫さん» くはwだめよw寝てない事バラしたらあたしたちの関係がばれちゃう(はぁと)w そしてシークレットもやっと読めた\(^o^)/てか、寝たよ、うん、寝落ちたからねw大丈夫!紫姫に比べたら体調いいからw (2019年6月12日 9時) (レス) id: 9ae5b47bd8 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 和紀☆さん» え?和紀?ダメじゃん、こんなの読んでる場合じゃないでしょうが、寝てよ。昨日も寝てないじゃん。 (2019年6月12日 9時) (レス) id: 798db29bb2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫姫 | 作成日時:2019年1月28日 22時

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