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すると、その何も話さないAを、チラチラと、
気づかれないようにみていたんだけど
そのおとなしさと裏腹に、飲んでるものは、ウィスキーのロックで・・・
そのアイスと交互に飲んでいた
変な女だな・・・
でも、相変わらず下を向いたままだった・・・
盛り上がるテーブル
そして、しゃべらない、俺とA
時間だけが過ぎていく
そのうちだんだん、ここに居るのもバカらしくなってきて
つまんなくなってきて、
思い立ったかのように、
俺は、立ち上がった
「わりい、俺、帰るわ」
若干、足元がぐらついてはいたけれど・・・
「はぁ、せっかく楽しんでるのに、もう帰るのかよ」
という連れに
うっせぇよ、 なんだか、わけわかんない怒りに、
さらに、わけの分からない、男のプライドが上乗せされて
思わず 横にいる、Aの腕をひっぱり
「ちげぇわ、これから、この子と楽しむんだよ、ばぁか」
そういって、Aの手をひき、店を出た
さっきまで騒いでた、俺らのグループは、一瞬静かになったが、
それも気にせず、 とりあえず、
俺は出口に向かい
８人分であろう飲み代をレジで支払い
「足りなかった分、残ってるやつらに出させて」
っていって、外にでた
その間はずっと、俺はそうAの手を離さなかった・・・
そして、出てすぐにタクシーを捕まえ、
Aをムリヤリひっぱる形で、 タクシーに乗せた、
別に、逃げられても、
構わないくせに、
俺のプライドのためにむりやり連れ出しただけなのに でも、
俺は、Aの手を、指を、 ギュッと握り閉めて、離そうとしなかった・・・
なんだろうな きっと、少し、寂しかったんだ 同じ世界にいると思ってた友達が、
なんとなく、違って見えて・・・
別に羨ましいわけでは無かった・・・
俺はこの世界に入ってその時ですでに10年以上経ってたわけだし
ただ、学生時代の時はそこまで差を感じなかったことが、
この時には・・・感じたんだ
その時わからなかったけど そうあの時、確かに俺は、Aの手を離さなかったんだ
意識は、どんどんアルコールで朦朧としていって、
いつでも、こんな俺なんか突き飛ばして、逃げることも出来たのに、 Aは、逃げなかった・・・
横顔は・・・そう
綺麗な顔立ちだった・・・
でも、相変わらず、一言も話さない・・
ただ、柔らかく、白い指が俺の指と絡み合っていた
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紫姫(プロフ) - さやさん» さやさん、１日の楽しみに、私の作品を選んでいただいてありがとうございます。今パスをはずしましたので、よかったらお越しください。 (2019年12月30日 0時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - さつきさん» さつきさん、ありがとうございます。今パスをはずしたので、よかったらお越しください。いつもありがとうございます (2019年12月30日 0時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - とっても面白かったです、毎日寝る前やバイトの合間の楽しみにでした。続きがどうしても読みたかったです。良ければパスワードを教えて頂きたいです。これからも応援してます！ (2019年12月29日 18時) (レス) id: d192ade53d (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 追想-TUISOU-Secretな彼女番外編のパスワードを教えて頂けますか？いつも楽しみに読ませて頂いています。良かったらお願いします。 (2019年12月29日 2時) (レス) id: acec7bc7ad (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - kotoneさん» 珍しく、連日書いてますｗたぶん、書くことで少し私自身心を落ち着けたいのかもしれませんねｗ (2019年3月27日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年1月23日 0時
