11 ページ11
それを都合のいいように解釈した俺は、
タクシーがマンションの前に着くと・・・
俺は、Aの手を引いて、自分の部屋へと足早に 連れて帰った・・・
そう、その時は・・・本当に 勝手な解釈だったんだけど
この子が逃げ出さないのは、 俺に少しでも気があるか・・・
俺が「櫻井翔」ということを知ってていい気になってるか
それとも、こういうことに慣れてる女なんだなってくらいしか思ってなくて・・・
でも、どれにしても
俺の寂しさと欲をうめてくれる気がして・・・
俺はAを求めた
まぁ、今となっては、逃げださなかったというより、
逃げ出せなかった理由がAにはあったことが後程分かったんだけどね・・・
ガチャンと玄関の扉が閉まる・・・
手は、相変わらず、ギュっと握ったまま マジで、こいつ逃げない・・・
でも、うつむいたままのA
はぁ・・・とため息がでる
でも、俺の中の脳内のアルコール度数は、 はるかに、正常な自分ではない状態で・・・
あ・・・いや、今思えば、それはただ、正当化したい言いわけなのかもしれない
だって、現に、10年たった今、
こうやって、記憶が蘇ってきているのだから・・・
そのまま、壁にAを押し付ける形で、
顔を近づけると、
うつむいた顔が、少し俺の方をみた・・・
明らかに、彼女が緊張してるのが、片方の握った手から伝わる・・・
今の俺は、きっと、無理矢理に突き放したら、
よろけるくらい、 体中に酔いが回ってるのに、
逃げればいいのに・・・
じっと、この緊張した空間に彼女は耐えてた
ふっ
それが、なんだか逆に俺の寂しさを浮きだたせるかのようで、
こんな見ず知らずのおびえてるAを前にして
何やってんだろうってさ
でも、結果 それも悔しくなって
俺は、息がかかるくらいの距離までAに詰め寄った・・
でも、自分のそんな気持ちとは、違っていて 激しいものではなく
まるで、恋人を包むかのように
俺は、 近づいた顔をそのまま お互いの鼻をこすりつける
すると、微かに、キャラメルとウィスキーの香りがする
どうして、そんなことをしたのか・・・
それは、今でも謎なんだけど
きっと、この時すでに いや、たぶん、何かを予感してたのかもしれないよな
まぁ・・・いずれにしても それは、10年たった今の結果論
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1371人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫姫(プロフ) - さやさん» さやさん、１日の楽しみに、私の作品を選んでいただいてありがとうございます。今パスをはずしましたので、よかったらお越しください。 (2019年12月30日 0時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - さつきさん» さつきさん、ありがとうございます。今パスをはずしたので、よかったらお越しください。いつもありがとうございます (2019年12月30日 0時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - とっても面白かったです、毎日寝る前やバイトの合間の楽しみにでした。続きがどうしても読みたかったです。良ければパスワードを教えて頂きたいです。これからも応援してます！ (2019年12月29日 18時) (レス) id: d192ade53d (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 追想-TUISOU-Secretな彼女番外編のパスワードを教えて頂けますか？いつも楽しみに読ませて頂いています。良かったらお願いします。 (2019年12月29日 2時) (レス) id: acec7bc7ad (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - kotoneさん» 珍しく、連日書いてますｗたぶん、書くことで少し私自身心を落ち着けたいのかもしれませんねｗ (2019年3月27日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫姫
| 作成日時：2019年1月23日 0時
