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私は、和が口にした彼の名前が耳に入り、

よろめきそうになるも、

ゆっくり木に手をかけ自分の体を支える



そして、あがる呼吸を押さえようとするも

それがうまくできず

首筋が汗で湿りはじめていた





「違う」
姿が見えない
夏川さんの声だけにビクンとなる


「あっそ。じゃあなんで、おまえ、あの会食に出席したの?
本当に偶然?香川さんが行けって?
今回のプロジェクトは、結構大きな仕事でしょうが
おまえみたいな2年目一人で行かせるか?普通」



・・・

・・・



確かに・・・和の言うとおりだ



今回はかなり大きな企画で、
しかも、別で他社を争わせるコンペもあるくらいだ

フライングの権利を与えられた
私の会社ですら、
部長クラスが会食を開いてる


それに、アプリのプログラムを作る会社は、
和の会社だけではなく、
他社も対応できるはずなのに



わざわざ、和の会社を選び、わざわざ夏川さんを・・・







「違います・・・だったら、
香川さんに聞いてみてください。
その日、4K対応の都内ミーティングに出席しなくてはならなくて、先約優先させていただいただけです

突然の「AND THEN」の申し出に対応できるのが
部署では私しかいなかっただけです」









「あっそ」







・・・

・・・



「信じてください・・・
私はただ・・・二宮さんことが好きなだけです」





人の告白ってこんなにドラマチックなものなのかと

感じる



胸の高まりを
ゆっくり呼吸をしながら、整える



「ふーん。」



「二宮さんが、可哀そう過ぎます」



・・・


「ふーん・・・

って、翔ちゃんに言えって?
仕組まれたわけ?
だったら、翔ちゃんに伝えて?
二宮さんはハッピーですってさ」





「違いますっ、どうして信じてくれないんですか?」



彼女の声が大きくなる



翔が実際仕向けたどうかなんて、本当はわからない

和も夏川さんも翔も

そして私も


4人が全員、人を信じられなくなってるだけかもしれない。



誰が、本当のことを言って、誰が嘘をついてるのかなんて・・・

実際わからない


「・・・そ。
じゃあ、その気持ちだけ、ありがたく受け止めとくわ」





「どうしてですか?」

「何が?」



・・・



「どうして、そこまで彼女のことを信じるんですか?」



・・・


「さぁ。信じてるって言ったら、
今の状態ではムリだろうね。確かに。」



胸が痛いくらいしめつける

和の正直な気持ち

*→←*



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設定タグ:二宮和也 , 櫻井翔 ,   
作品ジャンル:恋愛
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紫姫(プロフ) - ゆり:)さん» キャラクターが動きすぎて。今、書き手も混乱してますwまさか紅い月で、こんなに長くなるとは思ってなかったので、自分でもビックリです (2018年9月13日 6時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - 嘘だらけ……これから真実が明かされていくのでしょうか。色々と謎が深まれば、確実に間違いのないことだけしか信じられなくなっちゃいますよね。でも、さよならしないで翔ちゃーーーーん!涙 マンションでの和との会話が気になりまくりです! (2018年9月12日 7時) (レス) id: 0e888923d2 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆーみんさん» するどーいwでも実はフェイクも今回は置いてますwなんせ最近読者さんが紫姫の癖を読み取ってくださるので、紫姫もあの手この手wよかったら次の章でもお待ちしてます♪いつもありがとうございます (2018年9月12日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - せいこさん» せいこさんっお久しぶりです♪読んでいただけてたんですね。嬉しいです。1番の初期に書いたangelシリーズぐらい、私もてんやわんやしてます。久しぶりにノンリアルを書くのもいいですねw (2018年9月12日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - サチさん» はじめまして。来ていただいて、ありがとうございます。実はもとは、別のところに映画の脚本のコンペにだす予定だったものですが、諸事情で間に合わず、お蔵入りしてた分を占ツク用に書き直してます。他の作品はリアルが多くてここではコミカルな作品が多いですw (2018年9月12日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫姫 | 作成日時:2018年8月23日 20時

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