＊ ページ34
「・・・え？」
手が少し震える
「あははは、ンな顔すんなよ・・・
こっちが困るわ」
・・・
・・・
「何？冗談？
信じられない・・・」
私は、プリンの横のイチゴをフォークでつつく
ビックリした
そんなのあるわけないじゃん
・・・
・・・
って、なぜか、少しだけ残念だと思ってしまう私がいる
・・・
・・・
「・・・さっき言ったじゃん、
俺は純愛だって・・・」
「ん？」
はぁ・・・と、息を吐く翔
「ねぇ、今何時？」
私が聞くと、
シャツを少しあげ時計を見た翔
「ん？５時過ぎかな？それ食ったらそろそろ出ようか・・・」
「・・うん」
「あ、おまえさ、今のうちに靴脱いでおけば？
ここだと暗いからわかんねぇし・・・」
うっ・・・
忘れてた・・・
靴のこと
「ははは、
ったく、痛くなるんだったら最初から履かなきゃいいのに」
「でも、この服には、これが１番合ってたんだもん」
そう言って、そっとヒールを脱いだ
「女ってさ、本当大変だね。痛い我慢してまでオシャレするって・・・」
「いいんですぅ・・・あ、さくらんぼは翔ね・・・」
「なんだよ、なんかその言い方」
そう言いながらも
それを指でつまみ、口に入れる
そして、柄の部分を指で引っ張り抜き取る
「・・・それ」
「ん？」
「それ口に入れて、結ばせたよね・・・
今思い出した」
そう言うとその柄を私に渡そうとする
「しないって」
そう言うと
口から種を出し、それを見えないようにペーパーに包んだ
そして肩を揺らし、あきらかに、笑いを堪えているようだった
「何？」
「あ・・・いや、結構、俺、姑息な手を使ったなぁって思い出したわ」
「どういうこと？」
「あぁ、ほら、やっぱそこは、高校生なんだよなぁ・・・
もうさ、彼女がいたら、四六時中、どうやったら、そうなるのかって。
やっぱ考えるわけよ・・・
だから、あの手この手を考えて誘導してさ」
「私誘導されてたの？」
当時に状況を思い出そうとするけど
私の中では、だいぶ美化されているのか、綺麗な風景しか思い出せない
「あぁ、誘導してたね、でも俺もまっすぐだったしね」
なんだろう、
この話は、私と翔しかしらない話・・・
他の誰も知らない・・・
それがなんだか、こそばゆい・・・
「まっすぐ？
ふーん・・・なんか今の聞かなきゃよかった
綺麗な思い出で終わってたのに」
そう言うと
「終わらせんなよ・・・」
と、笑った
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凜(プロフ) - ああああ！！！！待って！今頃読んでいる私を許して下さい汗、そして、翔くんとニノのバチバチさが…んもぉ！すきっ！です！！！ (2018年8月29日 20時) (
レス) id: ea7207ff5a (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - フミちゃんさん» ハラハラドキドキが最後まで続きますように、書いていけたらと思いますｗｗｗ (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yuri125さん» わ〜、おひさしぶりです♪いつもありがとうございます、３人の心情の移り変わりを高校時代から綴ってるので、たまに混乱してしまうこともｗｗｗラストにむかって、がんばります。 (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 葵衣さん» いつもありがとうございます、おっと、今度はニノ担の翔くん派・・・いい感じです、書き手として最高です、これからもよろしくお願いします (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - keiさん» 続きは次の章へ（２回目）ｗｗｗいやぁダメだ、ビクビクしてる・・・ (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年7月24日 22時
