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古傷と言うよりは、それは５センチ程度の火傷のケロイドだ
あの翔と最後に行った京都で、
昼間にした花火・・・
翔の花火が消えて・・・
「今日、夜行バスで帰ろ・・・少しでも長く一緒にいれるように」
そう言った翔に私は
「やだ、帰らない・・・絶対に帰らない」
と駄々をこねた
たくさん泣いて、そんな私を抱きしめてくれた翔
その時、私の火のついたままの花火を私は手から離してしまったのだ
でも、そんなことよりも
私の心のほうが痛くて、
当たった火花で、足を火傷してしまっていたことに気がついたのは
随分後になってからだった
ノートで書きながら会話したあの夜行バスの車内
「傷、残っても俺が責任取るから安心しろ」
と、翔は書き残した
暗かったから、ジンジンと痛むだけで、
そこまでひどくなるとは思わなかったけれど
実際は、
花火の勢いがあったのか
くっきりと大きな水ぶくれとなり
そして、それはすぐに破れて赤くただれてしまった
母はビックリして、すぐに病院に連れて行こうとしたけれど
その時の私は放心状態で、
それを拒んだ
その結果・・・
今も消えずにケロイドになって残ってしまった
和は、この傷が何の傷なのか知らない
でも、初めて和と身体を重ねた時に
その傷に気がついた
だって、普段は、内側で目立たないからだ
和は、その傷にやさしくキスをした
それが私にはすごく罪の意識が強くて
心を締め付けた
だからすぐに
「・・・お願い、そこには触れないで」と
言ったのだ
和も
「わかった・・・」とだけ言い
その行為を続けた
私は初めて和に抱かれながら
忘れようとしていた翔をを思い出したのだ
それから１０年・・・
もう和にはきっと見慣れてなのか、
その傷には触れない
「・・・ん？何さ」
暗闇で、和のくぐもった声が押し当てた頬に伝わる
「なんでもない・・・」
「そ」
「なんかね・・・もっとこうしていたいな」って
「珍しいこというね」
「そ？」
今度は私がそう言った
「ゴールデンウィーク開けたら、新しいとこ探しに行く？」
「ん？あぁぁそうね・・・」
「ねぇ？」
「何？」
きっとこうやって和の背中ごしだから言えるのかもしれない
「和・・・好き」
「ん？・・・
くくっ」
笑ったのか背中が少し揺れる
「あのね、和？」
「何？」
「ここより、少しだけ広いおうちにしようね」
「あぁ。そうね」
私は、キュっとさらに頬を背中に押し付けた
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凜(プロフ) - ああああ！！！！待って！今頃読んでいる私を許して下さい汗、そして、翔くんとニノのバチバチさが…んもぉ！すきっ！です！！！ (2018年8月29日 20時) (
レス) id: ea7207ff5a (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - フミちゃんさん» ハラハラドキドキが最後まで続きますように、書いていけたらと思いますｗｗｗ (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yuri125さん» わ〜、おひさしぶりです♪いつもありがとうございます、３人の心情の移り変わりを高校時代から綴ってるので、たまに混乱してしまうこともｗｗｗラストにむかって、がんばります。 (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 葵衣さん» いつもありがとうございます、おっと、今度はニノ担の翔くん派・・・いい感じです、書き手として最高です、これからもよろしくお願いします (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - keiさん» 続きは次の章へ（２回目）ｗｗｗいやぁダメだ、ビクビクしてる・・・ (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年7月24日 22時
