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玄関を開けると
ほらね
うちでも、
すっかりバレンタインの香りが漂っている
「ただいま」
そう言いながら、
少し鼻歌交じりで廊下を歩き、
俺らのアトリエのメインとなってる、
ススキ野原へと足を進め、
まさしくそのドアを開けようとした時だった
「来ないでっ」
え？
は？
俺が、その閉まったドアのノブに手をかけて力強く押してみるも
ガタガタして動かない
「かぐや？何やってんの？」
明らかに、そのドアの向こう側に座りこんで、俺の入室を拒んでいるのがわかる
「なんでもないっ」
以前より、だいぶ会話ができるようになったかぐや。
「なんでもないことないだろ？」
「なんでもないから、帰って」
帰ってって・・・
ここオイラの家だよね
「かぐや、どした？
何があったか言ってみろ」
俺が優しく聞いてみるものの、
ドアの重みは変わらない
そのうち、
ドアの向こうで泣いてるであろう、
鼻をすする音が聞こえだした。
「ねぇ、かぐや、開けろ」
「あけな・・・い」
こうなってくると、かぐやはテコでも動かなくなる。
はぁ・・・
ドアは硬く閉ざしたままだけれど、
チョコレートの甘い香りは、ここまで漂っている
何かあったんだな
「なぁ、かぐや、俺には話せないか？」
「話さないっ」
話せないじゃなくて、話さないと来たもんだ
「わかった・・・
じゃぁ、俺、今日は向こうのマンションに帰るからな」
そう言って、ドアのノブをから手を離し、
玄関に向かって踵を返したその時
「やー」
と、ドアの向こうで泣きだした
ったくどっちなんだか
そう、かぐやは拾った時から比べたら、ずいぶん回復はしたものの
まだ、うまく話せない分、
感情のコントロールも少し難しいみたいだ
かといって、俺はそんなかぐやにムカツクことはなく、
逆に今のこの回復の状況に安堵すら覚える。
だから、今まさにこの状況も、実は少し楽しんでいたりする。
まぁ、あの部屋の向こうで、何があったのかは気になるんだけどね
はぁ
「かぐや、とりあえず、部屋には入らんから、顔見せてくれ」
そう言うと、
しばらく、鼻をすすってはいたけれど、少しだけドアが開き、
隙間から顔をだしてくれたかぐや
・・・
・・・
ははは
そういうことか
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とも(プロフ) - 親になっても何年経っても二人きりになった時にはイチャイチャ出来るって素晴らしいな。翔さんの甘えてる姿もなんだか新鮮でニマニマしちゃった(笑) (2019年2月23日 11時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
*-eni-*(プロフ) - あのショコラティエはエロいけども、チョコ作ってる時はエロくないよね(笑)( *´艸`)翔さん手取り足取りされたらやなんだもんねぇか〜(*´∀｀)σ)))))*3ﾟ)もぉー主人公ちゃんの事大好きなんだからぁーー！！♪ (2019年2月22日 0時) (レス) id: 1b38e8b576 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 和紀☆さん» これは愛なのか何なのかw (2019年2月22日 0時) (レス) id: 798db29bb2 (このIDを非表示/違反報告)
和紀☆(プロフ) - 紫姫さん» ありがとぉ！なかなかみんな言えないままだろうなーっておもってあっちで報告した^ ^ 教えてよーって結構なるよねwそして紫姫のしょーさん愛が溢れてるもんね(//∇//) (2019年2月21日 23時) (レス) id: 9ae5b47bd8 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 和紀☆さん» まあ、私の中では一番書きやすい方だからw。 (2019年2月21日 20時) (レス) id: 798db29bb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年2月13日 23時
