15 ページ15
そう、いくら世間では姉弟であっても、
俺は仕事の都合上、なかなか外に出る時間も限られてくる
だから、たぶん今のこのAとの時間が新鮮なんだ
Aも、さっきまでふてくされていたくせに、今では、満面の笑みを浮かべている。
そして、いろんな店で、夕飯になりそうなデリっていうの？
ちょこちょこ買っていき、いつの間にか、俺はただの荷物持ちになってしまっていた。
そして、ようやく、惣菜のコーナーから、スィーツのコーナーへとさしかかると
さっきまでの香りとは、全く違う、バターや、チョコレートの香りが漂う
もちろん、この時期だからチョコ・・・あ、いや、ショコラっていうんだっけか、
まぁ、どっちでもいいんだけど、
どの店にも、これでもかと言わんばかりに、店に彩りを加えていた。
「迷うなぁ、
あそこのショコラも美味しんだよね」
そう言いながら、目を輝かせるA
「おまえさぁ。俺のためのバレンタインていうかさ、
自分のためだろ、むしろ」
そう言うと
「当たり前じゃん、だってこの時期だけなんだよ、限定のだって出てるし」
そう言って、ひとつのお店のガラスケースをのぞきこむ？
俺もつられて見ると
は？
何これ、
４粒で３０００円もすんの？
１粒いくらだよ
これ１粒、７００円超えてんの？
まじか
「あ、和
今、高って思ったでしょ」
そう言って、俺をみる
「あぁぁ、思ったね、１口じゃん、
その１口で７００円って
どんなだよ」
「こんなだよ」
と即答される
「え？何？これがいいの？」
と俺が少し冷めた目で見ると
「あはは、和が買ったら、意味無いじゃん」
と言われ
あ、今日はバレンタインだったと気づく
すると、
「あ・・・」
と、急に小さい声をだしたA
その目線は俺の肩を通り越し、後ろにあった
俺は振り返りそのAの目線の先を見ると
そこにはお菓子が山のように積まれた回転台。
いろんなおかしが、まるでメリーゴーランドのようにクルクルと回っていた。
「へぇ、まだあるんだこんなの」
そう、子どものころはよく見かけていたこの風景
母親とAと俺とでこうやって、デパ地下に来たらさ
いっつも、Aが目を輝かせるんだ
そう、今みたいに
「買う？」
と俺が聞くと
いいの？と言わんばかりに目を大きくさせた
ったく、いくつよ、あなた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1985人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とも(プロフ) - 親になっても何年経っても二人きりになった時にはイチャイチャ出来るって素晴らしいな。翔さんの甘えてる姿もなんだか新鮮でニマニマしちゃった(笑) (2019年2月23日 11時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
*-eni-*(プロフ) - あのショコラティエはエロいけども、チョコ作ってる時はエロくないよね(笑)( *´艸`)翔さん手取り足取りされたらやなんだもんねぇか〜(*´∀｀)σ)))))*3ﾟ)もぉー主人公ちゃんの事大好きなんだからぁーー！！♪ (2019年2月22日 0時) (レス) id: 1b38e8b576 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 和紀☆さん» これは愛なのか何なのかw (2019年2月22日 0時) (レス) id: 798db29bb2 (このIDを非表示/違反報告)
和紀☆(プロフ) - 紫姫さん» ありがとぉ！なかなかみんな言えないままだろうなーっておもってあっちで報告した^ ^ 教えてよーって結構なるよねwそして紫姫のしょーさん愛が溢れてるもんね(//∇//) (2019年2月21日 23時) (レス) id: 9ae5b47bd8 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 和紀☆さん» まあ、私の中では一番書きやすい方だからw。 (2019年2月21日 20時) (レス) id: 798db29bb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫姫
| 作成日時：2018年2月13日 23時
