台所 ページ14
リビングに顔を出すと
父ちゃんが、ソファーの上で寝っ転がってテレビを見ていた
テレビには、
ニュースを読んでる翔ちゃん
もう、そんな時間なんだ
いやぁ、本当、翔ちゃん偉いよね
結婚してから特に働き方が半端無い
やっぱ、違うもんなのかな
普通に付き合ってんのと、結婚するのって
まぁ、子どもがいたら、また特別か
そういえば、Aって子どもいんのかな・・・
いやいたら、こんな時間に、子ども置いて自分だけ実家に帰ってくるって
ありえないよね
あれ・・・
でも、一人だったとしても
そんな時間にAはわざわざ実家に帰ってきたの？
少しだけ何かがひっかかる
「父ちゃんただいま」
俺の声に反応して、こっちをむく
「おぅ、久しぶりだな、どうした？」
「母ちゃんがザーサイ作ったから、もっていけって」
「そっか・・・
ははは
まぁ、母ちゃんも寂しいんだよ
たまにはな、うちで母ちゃんの飯食って帰れ」
言われてみると、俺そういえば、昼から何も食ってないや
「母ちゃん、俺の飯あんの？」
あるってわかってるけど、
一応聞いてみる
「あるよ、食べて帰るでしょ」
「もちろん」
そう言って、台所に行き、
昔から、決まってる俺の椅子に座る
そして、
母ちゃんが用意してるのを、
後ろから、眺めていた
こことなしか、母ちゃん嬉しそうに見えるのが
なんだかくすぐったくなった。
昔はさ、これが当たり前の風景だったのにさ
いつからだろう、それがさ
すっごく懐かしく感じるようになったんだよね
「ちょっと待っててね、すぐ温めるから」
そう言って、忙しく動く母ちゃん
俺が使っていた茶碗やお椀、箸を用意する
これも見慣れた物なはずなのに、
最近は、箸の手になじむ感覚すら懐かしく感じてしまう
次第に、食欲をそそるような香りが台所を漂い始めた
そのとたん、俺の腹は待ってましたかのように
ぐーっっと音がなった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1351人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫姫(プロフ) - ぴらさん» ざ、王道、このまま突っ走っていこうかと思いながら、本人も「これ結末どうなる？」と少し不安でもありますｗｗｗ (2018年1月21日 18時) (
レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - かよさん» いつもありがとう、なんとか全てにおいて、続けていけそう (2018年1月21日 18時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - ザ王道どんと来い！大好物！更新楽しみにしてるね！紫姫ちゃんにだれか時間をー！笑 (2018年1月19日 22時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - 姫ちゃんこんばんは☆主人公ちゃんが相葉ちゃんに助け求める事できてよかったって思います！何があったのかどきどきです！明日からお仕事なんですね！姫ちゃん旦那様のご実家でも色々家事とか頑張られててすごいです！ゆっくり休めるといいなぁ。明日からもfightです☆ (2018年1月3日 19時) (レス) id: 636ea2fbee (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - shocolaさん» うん、ずーっとついてきて♪ (2017年12月6日 8時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫姫
| 作成日時：2017年9月18日 18時
