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背徳の始まり ページ12

「あ、それだったらさ、連絡先教えてよ。ちょっと今行けるかって、約束はできないんだけど、連絡するから」

一瞬止まったA

「・・・連絡先?」


「そう、じゃないと困るでしょ、ほら?」

そう言ったあとに、
少し後悔した俺

「・・・・だんなさんに怒られる?とか?」

思わず、小さな声でそう言った俺

まさか・・・と首を力なく振ったA

車はやがてAの実家の門の前に到着した


「A、携帯貸して。」


そう言うと、カバンの中から、クローバーのアクセサリーがついたスマホを取りだした

俺は、それを手に取り、
自分の番号を入れ、そしてその番号にかけた

すると、俺のスマホが点滅をし、ブーンと震え、
見慣れない、11ケタの番号が表示された

「それが、俺の電話番号だから保存しといて」


実は、このやり方を、以前翔ちゃんから聞いたんだ

結構人見知りな俺、
連絡先を聞くのにも言い出せなくて困ってるんだって話を
翔ちゃんにしたら

「俺、さりげなく聞く方法知ってる」

と、教えてくれたこのテクニック


翔ちゃんすごいよ、
これだったら、人見知りな俺でも
連絡先が交換できる

「じゃあさ、日にちが決まったら、連絡するから
あ、夜とか・・・やっぱり難しい?
そのだんなさんとかさ」

一応ね、聞いておかないと、そこんとこは

「うん、普段は・・・ムリかな・・・」


少しだけ、何かが心の中で音をたてた

「そっか・・・」

「あ、でも、今日見たいに出張とか・・・だったら時間取れるかも」

「本当?ムリしてない?」

なんだろ、
少しだけ感じる背徳感

「してないしてない」

「じゃあさ、そうしよ、旦那さんが出張の日、また教えて・・
そして、おいしもん食べに行こう」


そういって、思わず、Aの頭を、もう片方の手で、
ワシャワシャと撫でた


「とりあえず、今日はこれぐらいかな、
あ、今のおまじないね、元気になれますようにって」

そういうと
少し力ない笑顔で

「ありがとう・・・」

と答えた
俺は、ずっとAの腕を掴んでいたことを思い出し

思わず手を離した


「あ。。ごめん、つい・・・
じゃあ、おばちゃんにもよろしくって伝えてね」

そう言うと
こくんと頷いたAが

そのままドアを開けた



そう、この時から
俺らはお互いの距離を縮めていった初めの一歩だった

実家→←角



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設定タグ:相葉雅紀 , , 紫姫   
作品ジャンル:恋愛
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紫姫(プロフ) - ぴらさん» ざ、王道、このまま突っ走っていこうかと思いながら、本人も「これ結末どうなる?」と少し不安でもありますwww (2018年1月21日 18時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - かよさん» いつもありがとう、なんとか全てにおいて、続けていけそう (2018年1月21日 18時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - ザ王道どんと来い!大好物!更新楽しみにしてるね!紫姫ちゃんにだれか時間をー!笑 (2018年1月19日 22時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - 姫ちゃんこんばんは☆主人公ちゃんが相葉ちゃんに助け求める事できてよかったって思います!何があったのかどきどきです!明日からお仕事なんですね!姫ちゃん旦那様のご実家でも色々家事とか頑張られててすごいです!ゆっくり休めるといいなぁ。明日からもfightです☆ (2018年1月3日 19時) (レス) id: 636ea2fbee (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - shocolaさん» うん、ずーっとついてきて♪ (2017年12月6日 8時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫姫 | 作成日時:2017年9月18日 18時

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