特別室 ページ28
ナースステーションを通ると、顔なじみのナース達が、俺を一斉に見た
俺は、頭を軽く下げて、ナースステーションの窓に近寄ると、
すぐさま、師長が、出てきた。
「奥さまは、まだ、お部屋の方にいらっしゃいますよ、
本来なら、陣痛室というところで待つんですが、
櫻井さんがもしかしたら、起こしになるかもと思い、そのまま、病室で待ってもらってます」
翔「ありがとうございます」
俺に対する配慮に感謝し、
翔「あの、すいません、待つって言うのは」
え？という顔をした師長
翔「あ、いえ、長男の時以来、久しぶりの出産なもんで、僕もすっかり忘れてしまっていて」
そうだ、俺にとっては初めての妻の出産に立ち会うんだけど、
世間では、龍の存在が知れ渡ってる
「そうですよね、りょうくんの時から８年ですもんね。まぁ、ご奥さまの身体も、前回の出産をすっかり忘れてしまってるみたいで。初産婦くらい、今、ご苦労されてますよ。
陣痛を逃しながら、子宮口が、全開になるまでの間、待ってもらっているという感じです。
今は、そうですね、約７センチくらい」
７センチ？
それが、どういう状態なのか、俺には、全くわからない・・・
翔「えええええっつと、その、何センチで全開になるんでしたっけ？」
それとなく聞いてみる
「１０センチですね」
なんだ、あと３センチじゃん
「今、後、もう少しって思ったでしょ、それが、ここからが大変なんですよ、
痛みもピークにさしかかってきます。時折、助産師が、様子を見に行きますので、
その間、奥さまのサポートをお願いしますね」
そう言うと、にっこりと笑った師長・・・
あいや、師長の後ろに居る、ナースたちも、俺を見て笑ってる気がした
俺は、再び頭を下げ、
Aがいる特別室に向かって歩いて行った
その廊下で、透明な小さな可動式のベッドを押している女性とすれ違った。
ベッドには、びっくりするほど、小さな赤ん坊が、眠っていた
俺とすれ違ったが、俺には、まったく気がつく様子が無かった
そう、たぶん、ベッドの中の小さな赤ん坊を見ながら、注意深くそのベッドを押していたからだ
俺のポポちゃんも、もうすぐ、あのガラスのベッドに眠るのか
高鳴る期待と、不安で、胸が締め付けられた
そして、他の病室とは異なり、重厚な茶色の扉の前にたつ・・・
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紫姫(プロフ) - あいうえとさん» ご指摘ありがとうございます。 (2017年9月19日 17時) (
レス) id: e9c302e907 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえと - 句読点多すぎて読みにくい (2017年9月19日 16時) (レス) id: d8fce1903a (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆめさん» いつも、ありがとうございます。天ちゃんに奮闘するパパ翔・・・のリクエスト多いですｗ嬉しですね、本当、描いていて、よかったって思います。この作品は、私の中でも書きやすい作品なので、時間ができれば、戻ってこれたらと思ってます。 (2017年9月18日 18時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ことぶきさん» あははは、ANGELの杏樹みたいな小悪魔になりそうですね、確かにｗｗｗ本当、いつも、応援いただいて、ありがとうございます。次回、また、ぜひ、ごひいきくだされば、紫姫幸いでございますｗなにとぞ、よろしくお願いいたします (2017年9月18日 18時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 瑠那さん» いつも応援ありがとうございます。たぶん、翔くんの子育て奮闘記だけでも、十分１章お話が描けそうですｗじつは、リクエストも多いので、また、描いてみたいな・・とは思ってます、だって気になりますよね・・・櫻井家ｗ (2017年9月18日 18時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2017年7月12日 13時
