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ただただ、唇を合わせるだけのキス
でも、そこから、初めて翔さんのぬくもりを感じる
すると、
ゆっくり、私の肩を持った翔さんは、
私を自分から、そっと離した・・・
その行動から、
私の気持ちが拒否されたことを知ると
悲しいのか、くやしいのか、辛いのか、
どれを選んでも最悪な心の状態が
ただただ苦しくなり
まだ、微かにぬくもりが残る唇をぎゅっと結んだ
そして、
勇気を出して、顔を上げると、
ここに来て初めて見せるそ翔さんの悲しそうな目が
私を見ていた
「・・・」
再び訪れる静寂
「・・A？
少し酔ってる？」
そう言って優しく聞いてきた翔さん
・・・
私は、一瞬にしていろいろな事を考えた
ここで、
「すいません、少し酔ってました」
と嘘をつけば
「なんだ、バカじゃないの？ったく」
と、きっと笑って流してくれる
ただ、それでは、
本当の気持ちが伝えられないまま
明日には、翔さんとは別れてしまうんだ
でも・・逆に
「違います」
と行ってしまえば
この最後の夜になるであろう今夜
お互いに、気まずいまま
私に関しては、この今の苦しい状態のまま
明日を迎えることになるだろう・・・
冷静に考えれば、そんな事わかっている
でも、
口を開いて私から出た言葉は
「・・酔ってません」
と、わざわざ苦しくなる後者を選択してしまっていた
「・・・はぁ」
と、深いため息をついた翔さん
明らかに拒否されているのがわかる
なのに、私は、往生際悪く
小さく震える声で
「私・・翔さんが好きです」
と告げ、揺れる水面を見た
口を少しとがらせた翔さんが
サッと唇を舐め
「・・・わかった」
・・・
と、予想外の答えに私は驚き、再び顔を上げたけれど
やはり、そこには、
悲しい目をした翔さんがいて
そして
私を諭すかのように
こう言った
「その気持ちは、受け止めたよ。
ありがとう。
でも・・・」
そう言って、少し多めに瞬きをしながら、私の上の方を見て、
おそらく何か言葉を探しているいるような仕草を見せた
「・・・申し訳ないけれど・・・
Aの気持ちには、答えてあげれない・・・」
・・・
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紫姫(プロフ) - まーちゃんさん» こーなりました・・・あは。それが、紫姫わーーーーるど♪ (2019年6月5日 23時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - あやさん» ドキドキにへにへしながらｗいつもありがとうございます。ちょっと拗らせてみましたｗｗｗ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆめさん» 少しスパイス投入してみました。ここから、ラストまで、楽しんでいただけたらと思います。 (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - きゃーーー！ついに進展ですね！どうなるの？翔さんなんて言うの？気になります！！次回も楽しみにまってます。 (2019年6月5日 20時) (レス) id: 8fb0672773 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回ドキドキにへにへしながら拝見させていただいています。いいなぁ… (2019年6月5日 4時) (レス) id: 0f8d7fa212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年5月17日 0時
