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使い勝手が、日本とは違い、

少しとまどっていると



「あぁ、ここね」



と、背中から、手が伸びて、
まるで、後ろから抱きしめめられているみたいな感覚になってしまう



翔さんは、無意識だろうけど、
この行動、一つ一つに



ドキドキしているのと

それと・・・



ベリーナへの想いが
交差して、苦しくなった



私は、無言のまま、食器を洗う


「んあ?どうした?
さっきから静かだけど、
さすがに疲れちゃった?」

「はい、
さすがに、今日1日が内容が濃すぎて」


振り返ってみると
日本を出国して、飛行機をイギリス経由で乗り継ぎ、
ここポルトガルに入国したのが、
昨日の日付が変わる前



そこから、ホテルに行き、
ほぼ仮眠のような状態で、
ロタに向かった。
女の一人旅、緊張感も半端無くて、

ようやくついた
ロタで翔さんと初めて会ったんだった




ずいぶん、長い間一緒にいるような気がするけれど
そこから、バスに乗り、シントナの駅へ・・・





「・・・あ」







「ん?」





横で、私が洗った食器を拭いていた翔さんがこっちをみた





その表情が、優しくて





不覚にもドキっとしてしまう





「なんかさ
こうしてるとさ、新婚夫婦みたいじゃね?」





「・・はい?」





思ってもみなかった発言に
ドギマギしながらも



「あはは、やだなぁ、私とだった結婚したら、大変ですよ」


なんて言いながら、食器を洗い続ける


私は、ベリーナみたいに、
完璧じゃないし、気配りもできない




そう、いつもなら、
ここにベリーナがいて、翔さんと、こんな生活してんだろうなと、
と、いらぬ想像すらしてしまう


「・・で?ごめん、
何か言いかけなかった?」



「あ・・いえ、その私そろそろホテル戻りたいので、
そのタクシーを呼んでいただけないかと
あ、先に言っておきますけど、
本当、翔さんの運転はいいですから」







「あはは、そうだな、さすがにこんなに飲んじゃったかあらなぁ・・・」



そう言って、空いたワインの瓶を指す。




ども、ここからでたら、
私は、もう翔さんとはお別れなわけで・・・





いろいろな思いがぎゅーっとなり、
胸が痛くなった







人間の心って、一体どんな仕組みなんだろう



今日1日だけで、
どれだけワクワクする気持ちと、ドキドキする気持ち、
ドロドロした感情、そして、ギューッと締め付けられている今



私の心は忙しかった

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設定タグ:櫻井翔 , , 紫姫   
作品ジャンル:恋愛
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紫姫(プロフ) - まーちゃんさん» こーなりました・・・あは。それが、紫姫わーーーーるど♪ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - あやさん» ドキドキにへにへしながらwいつもありがとうございます。ちょっと拗らせてみましたwww (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆめさん» 少しスパイス投入してみました。ここから、ラストまで、楽しんでいただけたらと思います。 (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - きゃーーー!ついに進展ですね!どうなるの?翔さんなんて言うの?気になります!!次回も楽しみにまってます。 (2019年6月5日 20時) (レス) id: 8fb0672773 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回ドキドキにへにへしながら拝見させていただいています。いいなぁ… (2019年6月5日 4時) (レス) id: 0f8d7fa212 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫姫 | 作成日時:2019年5月17日 0時

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