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「ほら見て、Aが躓いたこの道路ってさ
典型的なモザイクの石畳でさ
これってすごいと思わない？
ひとうひとつ、石を埋め込んで、模様にしているんだけど、念密に、計算されて
モザイク模様になっているんだよね・・・」
「確かに・・・すごいです・・・」
「その、すごい石畳のをさ、躓くって・・・どういうことだよ。あはは
って、俺、うっとしいな？」
「いいえ」
うっとおしいも何も、逆に私は、
今のこの状況を、
ただドキドキしながら、歩いていた
「だったらいいんだけど
ついね、いろんなことを教えたくなるんだよなぁ
嫌だったら、言ってね
この広場だって、
たくさんの歴史があって、さ、もとは、病院だったんだ、その病院がの形が無くなり、
やがて、広場になった、
時には、祭りだったり、
時には、それこそ公開処刑場だったり
今では、まぁ、恋人たちの待ち合わせ場所みたいなとこかな？」
「翔さんは、詳しいんですね」
「いや、詳しいというかさ、いろんなことを知った上で
その場に立つのと、まったく知らないで立つのとでは、
まったく感覚が違ってくると思わない？
たとえば、Aが、この石畳を、ただの躓きやすいあるきにくい歩道ととったなら、
それはそれで終わってしまうけれど
でも、この石一つ一つを組み合わせて、
計算されたアートの上を、歩いてるとしたら、
ほら、超ロマンチックというか、そのなんというか・・・」
「確かに、そうですね、
だって、今、歩いてて本当楽しいです」
それは正直な答えだった
「だろ？」
でも、それは、きっと石畳のせいだけ
こうして、
翔さんの隣で歩いてることが、
今の私にはプラスアルファされている
一緒にいて・・・
ううううん
翔さんの隣にいて、こんなに楽しいんだって
心からそう思える
「あ・・・あの、これから、どこに行くんですか？」
「あー、電車に乗って、ちょっとさんに連れて行ってあげたいところがあって、さ・・」
「電車」
「そう」
「あ・・あの、ここから離れるんですか？」
「・・のつもりだけどさ・・・」
「ん？どうした？
電車だった不都合でも？」
そう、すっかり身軽になっていたので忘れていたけれど
朝、慌てて駅のロッカーに入れたままだったことを思い出し
「このままシントラの駅に戻ってきます？
実は
スーツケースをそのままにしてて」
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紫姫(プロフ) - まーちゃんさん» こーなりました・・・あは。それが、紫姫わーーーーるど♪ (2019年6月5日 23時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - あやさん» ドキドキにへにへしながらｗいつもありがとうございます。ちょっと拗らせてみましたｗｗｗ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆめさん» 少しスパイス投入してみました。ここから、ラストまで、楽しんでいただけたらと思います。 (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - きゃーーー！ついに進展ですね！どうなるの？翔さんなんて言うの？気になります！！次回も楽しみにまってます。 (2019年6月5日 20時) (レス) id: 8fb0672773 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回ドキドキにへにへしながら拝見させていただいています。いいなぁ… (2019年6月5日 4時) (レス) id: 0f8d7fa212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年5月17日 0時
